セルインメイ(Sell in May)とドル円

【著者】

セルインメイ(=Sell In May)とは、相場におけるアノマリーのひとつです。
「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.」(5月に売り、市場から立ち去れ。そして、セント・レジャー・デーまで戻ってくるな。)という格言がアメリカにあり、簡単に言ってしまえば「5月はNYダウが下がる」ということです。
加えて、セルインメイは相場アノマリーの中でも市場参加者の多くが注目します。

基本的にNYダウが下落すればリスクオフになるので日経平均株価が下落します。そうなると、ドル円も下落する傾向にあります。

今回は、過去5年間に5月のドル円はどういう値動きをしたのかをまとめてみました。

ドル円 12時間足 2015年5月

高機能チャート   みんなの外為(FX)セルインメイ1

2015年は確かに、月の中旬までは下落傾向にあったかもしれませんが、明確なセルインメイとは呼べなさそうです。それどころか、底値をつけてからは6月5日まで7円近く上昇しています

ドル円 12時間足 2014年5月

高機能チャート   みんなの外為(FX)セルインメイ2

こちらはセルインメイと呼べるでしょうか。5月中は上値が重く推移して、月の後半には安値をつけています。しかし、値幅は3円であり、明確なトレンドはなく、この年も底値をつけた下旬からは上昇傾向にありました。

ドル円 12時間足 2013年5月

高機能チャート   みんなの外為(FX)セルインメイ3

2013年はもはやセルインメイとは呼べません。月の後半にかけて明確な上昇トレンドを描いています。しかし、ここで注目すべきは高値をつけた月の下旬から翌6月からは下落が始まっていることです。

ドル円 12時間足 2012年5月

高機能チャート   みんなの外為(FX)セルインメイ4

この年はセルインメイと呼ぶのにふさわしいでしょう。月の全体的に上値は抑えられ、安値は更新されていっています。

ドル円 12時間足 2011年5月

高機能チャート   みんなの外為(FX)セルインメイ5

こちらは2013年と似たパターンでしょうか。5月中に高値をつけて6月に下落しています。

セルインメイとドル円のまとめ

あくまで過去5年間のチャートになりますが、検証の結果、以下の2点がポイントとなりそうです。

1.セルインメイが起こる場合、月の初めから下落が始まり中旬・あるいは下旬には底をつけるのかどうか

2.セルインメイが起こらない場合、月のどこかで高値をつけて、6月以降下落が始まるのかどうか

もちろん、この2つのパターンが確実に起こるわけでありません。
もともとアメリカの株式市場は、季節要因として5~9月の間に調整が起やすいといわれています。そのために「Sell in May」という言葉が生まれました。

NYダウと連動性の高い日経平均はともかく、ドル円が連動したりアノマリー通りに動くとは限りません。
その時の相場環境にも注意しながら、上手く5月を乗り切りたいものですね!!

【参考記事】
相場の格言「Sell in May」5月暴落の確率は?
ゴールデンウィーク(GW)は円高なのか

藤田 真史|みんかぶ編集部アシスタント

藤田 真史|みんかぶ編集部アシスタント

2015年よりFXをはじめて修行中。好きなものはリスクオフ相場。趣味はショートすること。初心者の方々にわかりやすい記事をお届けします!!