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今後も要注意?ユーロのショートスクイーズ

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外国為替マーケット情報|2014/08/15

昨日は欧州時間に発表されたユーロ圏のGDPにて弱い結果が目立ちましたが、事前にある程度予想されていたことから大きなショックとはならず、むしろユーロにとっては格好の利食いどころとなり昨日に続きショートスクイーズを引き起こしユーロ急騰の場面が見られました。
米国時間は発表された新規失業保険申請件数が市場予想よりも多かったことが嫌気されドル売りが強まる場面がみられましたが、長続きしませんでした。結果自体は市場予想こそ上回ったものの、平均すると引き続き低水準での推移は維持しており、労働市場に対しての不安を増大させるものではないと考えられます。
株式市場は引き続き堅調な推移を続けたものの、米国債利回りは弱い経済指標が続いたこともあり低い水準での推移が続いています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は上値を攻める場面もありましたが弱い経済指標に頭を抑えられ終わってみれば、ほぼ横ばいの推移となりました。やはり102円台後半は簡単に抜けることはできず、伸び悩む状態が続いています。本日のアジア時間の序盤は上値の重さが残り102円台中盤での推移となっています。日足チャート上でも長めな上ヒゲを残し上値の重さを意識させられる形となっていることから103円台へのトライにはそれなりの材料が必要となりそうです。本日はまず昨日のレジスタンスとなった102.66付近を上抜けることができるかどうか、下は昨日のサポートとなった102.30付近を守れるかどうかで方向感を確認したいところだと思われます。

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ユーロドルは昨日も前日に近い値動きとなりました。欧州時間に各国のGDPが発表されると材料出尽くし感からか買い戻しが進みショートスクイーズ状態となり、更には米国経済指標が市場予想を下回ったことなどから一時1.34を上回るところまで値を上げる動きとなったもののその後は失速となり1.33台中盤での推移となっています。依然として上値の重い状態が続いていることは確認できるものの、売りポジションも相当溜まっている状況は続いていると考えられることから、反発が始まったときには注意が必要です。今月に入っての反発の少し上、1.34中盤のあたりには大きなストップ買いが溜まっていることが想定されることから近づいてきた際には注意が必要です。

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ユーロ円は137.00を挟んだ攻防を繰り広げています。依然としてドル中心の相場であることから方向感が見出しにくい状況が続いています。しっかりと137円台を回復できるかどうかにまずは注目したいところですが、しばらく方向感を見守りたいところです。

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ポンドドルは下値を探る動きとなったものの200日移動平均線の付近で反発となり下げ渋る動きとなりました。依然として上値の重さは目立つものの直近では短期的に売りが続いたことからそろそろ反発の可能性も出てきました。テクニカル面でも日足チャートでも同時線が出現していることから下げ止まりの可能性が高まっていることを示唆しています。まずは1.7台をしっかりと回復できるかどうかに注目したいところです。

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豪ドルは底堅い推移を続け0.93台を回復となりましたが上値も重くかつてのサポートラインであった0.933を回復できずにNYクローズを迎えています。しっかりと0.933を回復しできるかどうかを見守りたいところです。0.933トライに失敗し、下値を探る動きとなると再び0.92を目指した動きが強まると考えられます。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間に時間に英国GDP改定値、米国時間にはNY連銀製造業景況指数、米国鉱工業生産、ミシガン大消費者信頼感指数の速報値の発表が予定されています。
英国のGDPが速報値からの上方修正が入るようなことになると短期的に強まっているポンド売りが止まるきっかけとなる可能性も考えられます。結果はフタを開けてみなければわかりませんが発表直後はポンドを中心に大きく動く可能性があるため注意が必要です。
米国経済指標は来週にジャクソンホールのシンポジウムを控えていることもあり、総じて強い、総じて弱い結果が続くこととならない限り一喜一憂で終わり、大きな流れは生み出さない可能性が高いと予想されますが、サプライズがないとは言い切れないことから一応警戒は必要です。

【本日の予定】

17:30 英4-6月期GDP(改定値)
21:30 米8月NY連銀製造業景況指数
21:30 米7月生産者物価指数
21:30 加7月就業者数・失業率
21:30 加6月製造業出荷
22:00 米6月対米証券投資
22:15 米7月鉱工業生産・設備稼働率
22:55 米8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
23:45 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁(投票権あり)講演
翌2:20 オリバー加財務相講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
デモトレ大会6回戦

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト