FXコラム

SMBC日興証券、米国の利上げは「早ければ12月」

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昨日、SMBC日興証券は米国の利上げに関して「早ければ12月、遅くとも来年3月」との見通しを示しまた。

同証券では、「強い7月米雇用統計を受けて利上げ期待が高まった」と指摘。実際の利上げは米連邦準備理事会(FRB)次第だが、「昨年12月の利上げが失敗であったため、慎重に判断する」と分析している。

昨年の利上げは景気指標が悪化するなかでの利上げだったため、利上げ後、景気懸念から株価、金利が低下し、ドル安・円高につながった。今回は失敗が許されず、「遅行指標までのすべてのデータの回復を待って利上げする」とみる。

この点に関しては、現時点で賃金、物価、期待インフレ率がまだ強くないため、9月の利上げはないと予想している。

(出所:株式経済新聞)

そもそも賃金が利上げする水準なのかどうかはさておき、雇用統計の度に着実に上昇してきております。

物価はどうでしょうか。
米国では物価が2%を越えてくると利上げサイクルになるとされています。

消費者物価指数(前年比)は以下の通り。

前年比(参考:米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)

既に半年以上2%を越えてきており、黒田総裁もうらやむ数字です。

PCEコア・デフレータも見てみましょう。
同指標は、個人消費支出関連のインフレを示す指数のうち、変動の大きな食品・エネルギーを除いたものです。

PCE
(参考:米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)

こちらも順調な推移となっております。

最後に、個人的に気になっている設備稼働率をみてみましょう。

こちらは、FOMC議事録にも記載されており、設備投資が伸びる=利上げが近いという考え方ができます。

設備稼働率(参考:設備稼働率

こちらのピークは2014年半ばとなっています。
昨年も高水準であったものの、2015年末から徐々に悪化し直近はここ5年間で一番悪い数値となっています。

FED要人が気にするのも無理はないですね。

雇用の方は5月、6月と好結果となっており、個人消費も順調に伸びています。

これらに続いて、持ち直してくると大統領選挙後に利上げというスムーズなシナリオができあがりそうです。

児山将|みんなの外為スタッフ

児山将

みんなの外為で記事を書いています。 大学生の時からFXを初めて6年以上。FXの楽しさを伝える為に、みんなの外為を盛り上げていきます。初心者の方でも分かり易く学べるように、難しい専門用語やマーケットの説明、FX業界について記事にしていきます。 みんためのTwitterでもつぶやき中!