暴落相場を笑顔に!

【著者】

FXコラム|2014/04/28

ミセスワタナベ

FXトレーダーは株式投資家と比べて、売りから入る方が好きだという人が多いと思うのは私だけでしょうか。
第一次FXブームと考えられる2004年からサブプライムショックが起こる2007年中ごろまでは、円キャリートレードが個人投資家で流行っていました。
ドル円は個人投資家の心をくすぐる100円目前から123円まで上昇し、その間約10円ほどの円高もありましたが直ぐに切り替えしとにかく円安に進みました。

また、スワップポイントがもらえることで人気が高かった豪ドル円は、75円から105円まで30円も上昇しました。
特に90円から105円までは4か月で到達するという急上昇をみせています。
豪ドル円のスワップ金利も1日120円以上入っており、まさに「夢のスワップ生活」を送る個人投資家が多かったのでしょう。
レバレッジをかけ(当時のレバレッジは25倍~700倍の業者も)損切は置かずに、とにかく買っていれば儲かるそんな状況が3年以上も続きました
まさにヘッジファンド顔負けのパフォーマンスを誇る個人投資家が「ミセス.ワタナベ」と呼ばれ有名になっていったわけです。

暴落相場が生む億トレーダー

しかしながら、そんな時代も終焉を迎えます。
そして、サブプライムショックが発生することになるのですが、ここで一度急落した後クロス円の多くはほぼ値を戻すこととなります。
これが後のリーマンショックでの大暴落で損切りをできなくなった要因のひとつではないでしょうか。
「待っていればいつか戻る」
そんなものは幻想でしかなく、ポンド円は半値以下に、豪ドル円もほぼ半値の55円まで下落しました。
後に「100年に一度の金融危機」と呼ばれた下落幅は「ミセスワタナベ」の円ショートポジションを根こそぎ刈り取っていきました。
この間にそれまでの円安トレンドでの収益をすべて吹き飛ばし、口座残高のほとんどを失った人が多く出ました。
しかし、中には頭を切り替えて売りで攻め、円キャリートレードで出した以上の利益を挙げた個人投資家も多くいます。
リーマンショックに限らず、ドバイショック、ギリシャ危機、3.11、5.23など毎年のように発生する暴落で損を出す人がいる裏で、必ず利益を出す人がおり、暴落は「億トレーダー」輩出イベントとなるようです。
アベノミクスが起きるまで、ドル円はひたすら下がり続け、政府が介入しないと上がらず、その介入は半日しか持たないというそんな相場もありました。
リーマンショックを境に、円を売る時代から円を買う時代へと変化しました。
ドル円が100円、90円、80円と下落するたびに、両替所にドルを買い求める人の列ができる様がテレビで映し出されていましたが、そんな中FXトレーダーはドル円をひたすら売って利益を出していたのです。

下落相場のメリット

売りが買いよりも良いところは、収益を出すまでの早さが圧倒的に違います。
統計的にも、上昇スピードに比べ、下落スピードの方が圧倒的に早いのです。

リーマンショック前にドル円が102円から120円に上昇するまで11ヶ月でしたが、100円を割れるまでは4ヶ月足らずと3分の1程度の時間で達成しています。
上昇相場は心理的にも良いイメージの為、じっと持っている人が多く押し目買いも入る一方、下落はマイナスのイメージが働き、買いポジションを瞬時に決済する投資家が多い為、下落スピードが早くなるといわれています。
それゆえ、直ぐに利益が増える為、円高時代のFXトレーダーにはいわゆる「売り坊」と呼ばれる売り好きの人が多いのではないでしょうか。
株のように企業を応援するのではなく、売買対象は通貨です。
もちろん、優待があるわけでもなく、売買通貨に愛着などありません。利益を求めて淡々と売買する、そんなイメージです。

起こる、起こらない!?「Sell in May」

さて、今週からいよいよ「Sell in May」が騒がれる5月になります。
昨年の円安相場で利益を挙げた人も、今年に入ってからFXを始めたビギナーも、仮に急落が発生したら是非とも利益にしてほしいと思います。
参考までに、ドル円は年明けからの4ヶ月、雇用統計の日を天井に毎月下落しています。
そして、NYダウが1,000ドルの「調整」の下落があっただけでも、日経平均は2,000円ほど下落するといわれており、当然ドル円もつれ安となり100円割れが見えてくることでしょう。
「買っていればいつか戻る」
ということは絶対にありません。
むしろ早めに損切をし、売りを仕掛けた方が何倍にもなったということが多々あります。
昨年の「5.23ショック」や年初からの「アルゼンチンショック」、「ウクライナ情勢不安」で痛い目を見た方も、今度はその暴落を利益に変えていきましょう。
一度暴落相場で利益を出すことができると、危機が発生しても相場も楽しく迎えられることができるでしょう。

[DMMFX]

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

初心者目線を忘れない「サラリーマントレーダー」 川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」