南アフリカ共和国

更新日:2016/03/23(Wed) 14:53

アフリカ最南端に位置する共和国政国家で首都はプレトニア。先進国ではあるが、BRICSの1国と言われている豊富な資源を持ち特に金産出量は全世界の半分を占める。経済は順調な成長を見せているが、一方で電力不足・インフラ整備・犯罪率の高さなどの問題を抱える。
1910年に独立した国で1990年代まで人種隔離政策(アパルトヘイト)があったことで有名。金の産出量が世界一位。アフリカ諸国の中では政治・経済とも比較的安定している。通貨のランドは高金利通貨としてFXトレーダーに人気があるが、そのぶん世界のリスク志向が下がると大きく価格を下げることがある高リスク通貨であることでも有名。南アフリカランド/円(ZAR/JPY)はクロス円だが、ユーロ/ドル(EUR/USD)と相関性が高い。また先述の通り金の産出量世界一であるため、金価格とも連動しやすい傾向もある。

南アフリカ共和国 基本情報

英語名:Republic of South Africa
和名:南アフリカ共和国
利用通貨:ランド(ZAR)
人口:5400万人
GDP:10億ランド(90億米ドル/1南アランド=9ドル換算)
中央銀行:SARB (South African Reserve Bank 南アフリカ準備銀行)
政策金利:6.75%
消費者物価指数:6.2%(前年同月比)

鉱物が豊富に採掘され、最盛期より低下しているものの、金などの鉱物の産出量・貿易量は未だに多いです。主要新興国BRICSのなかのひとつ(South Africa)であり、中国経済との関係が深いのもひとつの特徴です。

格付けに関していえば、2014年11月にムーディーズが一段階引き下げて以来変更はありません。
現在は、S&PがBBB-、ムーディーズがBaa2と 信用リスクは中程度・投資適格級の最低レベルに位置付けられていますが、見通しはどちらも安定的となっています。

南アランド円 月足 2006/7~2016/3
ランド円

南アフリカ通貨「ランド」の特徴

南アフリカの通貨ランドは高金利通貨として日本でも人気があるが、主要貿易国(下記、基本情報参考)の中国や米国などの経済状況やリスク志向の影響を強く受けるため、ボラティリティが高くなりやすい傾向にある。そのため取引をする場合はレバレッジを低くするべきと言える。FX会社ではクロス円の南アフリカランド/円をほとんどのFX会社が扱っているが、クロス円ではなくユーロ/ドルと相関性が高いことが特徴。これは先ほど説明した世界全体でのリスクオン・オフに影響される投資通貨として動きである。政策金利は多い時で12%(過去は20%近くもあった)、現在(2013年2月時点)でも5%ある。

南アフリカランドの変動要因

新興国にありがちな経済指標や金利政策の結果が予想との乖離が大きい傾向にあります。そのため、発表後の変動幅はメジャー通貨ペアと比較し大きくなります。

また、リスクオフに売られやすい通貨のひとつです。相場の下落要因となった材料と南アフリカが何の関係がなくとも、理不尽に売り込まれることが多々あります。例としては、2014年のウクライナ情勢不安が生じた際に、トルコリラ同様に南アフリカランドが暴落するという事象が発生しました。

材料の乏しい南アフリカランドですから、ちょっとした大統領や政治関係者などの要人発言で動くことも多々あります。

★過去、FRBのバーナンキ議長が米国の金融政策を引き締める発言をしたら南アランドは暴落したことがありました。新興国は全般的に、米ドルで国の債務を抱えています。米ドルの金利が上がると新興国の債務が増えることになり、通貨や株は売られる傾向にあるので、アメリカの金融政策やFRB議長の発言も大きな変動要因となります。
☆米FOMC政策金利発表 → 年8回、6週間ごと

★世界5,6番目の金の産出量を誇るため、金価格に南アフリカランドが連動し易くなっています。

■NY金 月足チャート
金価格(出所:investing.com)

■米ドル/南アフリカランド 月足チャート
USDZAR
※価格が上昇すれば、米ドルが買われ南アフリカランドが売られる。

南アフリカランドをFX取引する際の注意点と対策

先述した通りボラティリティやスワップの高さからFXを代表するハイリスク・ハイリターン通貨であることは間違い無い。南アフリカランドを売買をする場合はいつも以上にレバレッジや資金状況に気をつけたい所。

■レート変動による差益を狙った売買
-差益を狙う場合は純粋にまず世界的な景気動向に注意を払ったほうが良い。人気通貨とは言ってもドル/円、ユーロ/ドルなどメジャー通貨ペアと比べると取引高はそこまで多く無いため、各国の通貨や要人発言で大きく値が動くことがあるため、購入時にはストップも同時に入れて置くこと(IFD注文)がベスト。

■スワップによるサヤ取りを狙った売買
-サヤ取りに関してはリスクヘッジ用に「スワップが少なく」+「相関性が高い」通貨ペアでヘッジした方が良い。
※ランド/円買いだけでは価格が下落した際、スワップの差益では足りない可能性が高いため。
現在でも1日100円ほどのスワップが入るのは魅力。

注目指標

貿易収支 → 毎月下旬頃
小売売上高 → 毎月中旬頃
消費者物価指数 → 毎月下旬頃
GDP(国内総生産)→ 3,6,9,12月初旬

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