南アフリカランド

【著者】

南アフリカ共和国 基本情報

人口:5400万人
GDP:10億ランド(90億米ドル/1南アランド=9ドル換算)
政策金利:6.75%
消費者物価指数:6.2%(前年同月比)

鉱物が豊富に採掘され、最盛期より低下しているものの、金などの鉱物の産出量・貿易量は未だに多いです。主要新興国BRICSのなかのひとつ(South Africa)であり、中国経済との関係が深いのもひとつの特徴です。

格付けに関していえば、2014年11月にムーディーズが一段階引き下げて以来変更はありません。
現在は、S&PがBBB-、ムーディーズがBaa2と 信用リスクは中程度・投資適格級の最低レベルに位置付けられていますが、見通しはどちらも安定的となっています。

南アランド円 月足 2006/7~2016/3
ランド円

南アフリカランドの特徴

マーケットでは『新興国通貨』と呼ばれています。高金利通貨であり、南アフリカランドはトルコリラとの共通点が多く、『新興国通貨』の代表といえばトルコリラと南アランドとなっています。

最近の南アフリカ共和国の経済成長率は、2011年の3.2%から低下し1~2%まで落ち込んできています。

世界5,6番目の金の産出量を誇るため、金価格に南アフリカランドが連動し易くなっています。

■NY金 月足チャート
金価格(出所:investing.com)

■米ドル/南アフリカランド 月足チャート
USDZAR
※価格が上昇すれば、米ドルが買われ南アフリカランドが売られる。

南アフリカランドの変動要因

新興国にありがちな経済指標や金利政策の結果が予想との乖離が大きい傾向にあります。そのため、発表後の変動幅はメジャー通貨ペアと比較し大きくなります。

また、リスクオフに売られやすい通貨のひとつです。相場の下落要因となった材料と南アフリカが何の関係がなくとも、理不尽に売り込まれることが多々あります。例としては、2014年のウクライナ情勢不安が生じた際に、トルコリラ同様に南アフリカランドが暴落するという事象が発生しました。

材料の乏しい南アフリカランドですから、ちょっとした大統領や政治関係者などの要人発言で動くことも多々あります。

★過去、FRBのバーナンキ議長が米国の金融政策を引き締める発言をしたら南アランドは暴落したことがありました。新興国は全般的に、米ドルで国の債務を抱えています。米ドルの金利が上がると新興国の債務が増えることになり、通貨や株は売られる傾向にあるので、アメリカの金融政策やFRB議長の発言も大きな変動要因となります。
☆米FOMC政策金利発表 → 年8回、6週間ごと

注目指標

貿易収支 → 毎月下旬頃
小売売上高 → 毎月中旬頃
消費者物価指数 → 毎月下旬頃
GDP(国内総生産)→ 3,6,9,12月初旬