FOMCを前に乱高下

【著者】

108円割れも続かず

昨晩NY時間後場にドル円は108円を割れ、107.81円まで下落。
次いで、オセアニア市場で107.75円まで安値を更新しました。
しかしながら、年金と思われる噂の買いを恐れたのか、東京株式市場が始まる前に買戻しが優勢となりあっさりと108円台を回復。分かり易く9時に大きめの買戻しが入り上昇するという流れでした。
本日もやはり東京市場ではドル円は上昇しました。年金の買いの他に、米系証券会社や本邦の機関投資家が便乗して買いに回ったようで、インターバンクは大玉の打ち合い合戦となったようです。

この値動きをみていると、ざっくり108.50円~107.80円のレンジです。107.75円にはやや大きめの買いがあるようですから、朝の下落を仕掛けた短期勢が攻めきれずに、欧州時間のトライも抜けませんでしたので、今夜のFOMCまでは割り込んでくることはなさそうです。

fx.minkabu.jp chart
[High functionality chart]

FOMC後は売り優勢か

注目のFOMCですが、昨日も書きました通り、注目を集める声明文の「相当期間」の文言の削除があるかどうかが焦点。しかしながら、Fed要人の発言からこの文言の削除はほぼ100%織り込まれており、「事実売り」となり軽い下落となるのか、削除されていなければ当然利上げ時期の後退が予想されることからドル売りが加速。簡単に107円前半までは下落すると考えられます。つまり、どういった結果となったとしても、ドル売りの方向になるのではないでしょうか。
これまでのイエレン議長の発言を見ていても、ドルよりも株式市場に優しい印象を持ちます。最近の米国要人のドル高容認発言ともとれるコメントのクッション材としても、今夜はドル売り、株高となる可能性が高いように思えます。今夜のFOMCを受けて、これから一段と調整安が進むのか、まさかのサプライズがあるのかどうか、非常に重要な日になりそうです。

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

川島寛貴|みんなの外為スタッフ

みんなの株式の立ち上げ当初からプロデューサーとしてアライアンス業務を推進。みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティなど兄弟サイトの立ち上げも担当。通称「為替王子」