株式市場は引き続き不安定(2015/9/1)

昨日からの流れ

昨日は欧州時間にユーロ圏の消費者物価指数が発表され、市場予想を若干上回る結果となりましたが、市場の反応は冷ややかなものにとどまりました。また、米国時間に発表されたシカゴPMIもほぼ市場予想通りとなったことで相場へのインパクトは限定的なものとなりました。

昨日の欧米株式市場はアジア時間からの軟調な動きを引き継ぎ軟調な動きとなりました。米国時間に盛り返す場面もみられましたが、根強い中国景気減速懸念、さらには米国利上げ観測も上値を圧迫する材料となり、プラス圏内を回復することはできませんでした。

株式市場が鈍い動きとなるなかで、原油価格は引き続き堅調地合いを維持する動きとなりました。そのため、原油価格との相関性の強いカナダドルも底堅さを見せ対ドルで反発を見せています。

本日の注目材料

本日はまず、アジア時間の中国のPMIに注目が集まります。政府発表、財新のものと2種類ありますが、弱い結果となってしまうと現状の株安地合いを加速させる可能性が考えられます。また、豪経常収支住宅建設許可、さらにはRBA政策金利の発表が予定されており、豪ドルにとって忙しい一日となりそうです。RBAの政策金利は据え置きの可能性が高いと思われますが、声明文での追加緩和に関する記述や中国景気減速懸念に関しての記述があると豪ドル相場に大きなインパクトを与えると考えられます。

欧州時間はユーロ圏各国のPMIの確報値、英国の製造業PMIの発表が予定されています。ユーロ圏のものは速報値からの修正が入ると多少の反応があると考えられますが、大きな修正とならない限り反応は限定的になると考えられます。

米国時間はISM製造業景況指数に注目が集まります。先行する経済指標では製造業の景況感も低下も徐々に底打ち感が見られ始めているため、しっかりと底堅さを見せると米国の利上げへの意識が強まり、ドルの下支え材料になると考えられます。また、雇用統計が近いということもあり、内訳の雇用指数もしっかりとチェックしたいところです。

また、株式市場を中心とする市場全体のリスクセンチメントの動向にも注意を払いたいところです。昨日も米国株式市場がマイナス圏でクローズしたことを考えるとアジア株式も軟調な滑り出しになることが予想されます。ただし、中国のPMIなどで好結果となり、中国株を中心に持ち直しを見せるような動きとなると市場全体のリスクオン地合いが強まるかもしれません。

本日の予定

08:50 日46月期法人企業統計・設備投資
10:00 中国8月製造業・非製造業PMI
10:30 豪46月期経常収支・7月住宅建設許可
10:45 中国8月財新/製造業PMI(改定値)・サービス業PMI
12:45 日10年国債入札
13:30 豪準備銀行(RBA)政策金利発表
16:50 仏8月製造業PMI(確報値)
16:55 独8月雇用統計・製造業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏8月製造業PMI(確報値)
17:30 英7月消費者信用残高
17:30 英8月製造業PMI 
18:00 ユーロ圏7月失業率
18:00 伊46月期GDP(確報値)
21:30 加46月期GDP
22:45 米8月マークイット製造業PMI(確報値)
23:00 米8月ISM製造業景況指数
23:00 米7月建設支出
23:00 米9月IBD/TIPP景気楽観度指数 
翌2:10 ローゼングレン米ボストン連銀総裁(投票権なし)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
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チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト