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金融抑圧相場環境下の選択肢は・・・「株買い」「ドル買い」?

【著者】

昨今のマーケットテーマは・・・“金利の利上げ開始タイミング”
その“利上げ開始タイミング”については、今のところ米国に限った話ではあるものの、2008年12月から短期金利をゼロ付近に据え置いているFRB・イエレン議長が操縦する旅客機は、諸々の事情を勘案しつつ「異常」な状態の“ゼロ金利”から「正常」な状態へと離陸(=リフト・オフ)するために滑走路を進んでいる状況。

その一方で、米国も含めた世界経済は2008年のリーマンショックの痛手から徐々に立ち直りつつあるものの、依然巨額の債務を抱える先進各国にとって都合のいい状態こそが、「金利の低位安定」「株高基調の持続」

一見矛盾を孕んだ内容ですが、政府の借金利子は出来るだけ低く抑えてもらって、株高による景気回復に伴う税収増加を目論みたいという政策こそ、“金融抑圧(Financial Repression)政策”であり、まさに今の相場環境は“金融抑圧相場”とも言えそう。

この“金融抑圧政策”は為政者側にとってはありがたいことこの上ない政策ですが、一方の国民にとっては本来得るはずの利息収入が得られない、いわば“国家的搾取”そのもの。
別名「静かな搾取」とも呼ばれるこの“金融抑圧政策”の下、株高ユーフォリアというクスリ(=麻薬?)が継続する限り、国民(=投資家)があえて藪蛇にもなりかねない早期利上げを望む義理もなく、いわば為政者側と国民(=投資家)双方にとって“暗黙の了解事”になっている感も。

そんな中、本日未明に公表されたFOMC議事録要旨の内容を見てみると、多くのメンバーが現在までの米経済指標が利上げの条件とするだけの“合理的確信(reasonably confident)”には至っておらず、また原油価格の下落がもたらす減税効果に伴う消費押し上げイマイチであること、また中国やギリシャの経済情勢も不安視していることなど、多くの市場関係者が異口同音で「さもありなん」と言うような内容。

つまり、6月利上げの可能性はほぼ消え失せ、「9月」なのか、はたまた「それ以降」なのかと焦点をズラし、FRBお得意の“ビハインド・ザ・カーブ”(=利上げタイミングを意図的に遅らせる金融政策のこと)テクニックと考えてよさそう。

そもそも“合理的確信(reasonably confident)”=“逃げ口上”と捉えることもでき、今後も『いずれは利上げする』というアドバルーンがある限り、ドル/円相場は緩やかな上昇基調を継続しそう。

一つ言えることは、現在のような「アドバルーンを掲げた金融抑圧相場」環境下に取るべき選択肢は、「株買い」「ドル買い」と考えますが、いかがでしょうか?

ドル円三役好転

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マネースクウェアジャパン シニアコンサルタント|比嘉 洋様 ご寄稿記事

津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。