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4月“Xデー”に着目しつつ、ドル/円の基本戦略は「戻り売り」を継続!

【著者】

4月“Xデー”と捉える理由は・・・タイミング

注目の日米欧中央銀行会合も終了し、現在の相場状況も踏まえつつ総括してみると、“失望のECB”、“ハト派寄りのFRB”、そして“無風(無味無臭)のBOJ”といったところでしょうか。

現在のマーケットにおいて多大な影響力を持つ中央銀行ですが、次なる材料、つまり4月の中央銀行会合スケジュールを確認してみると、開催順にいくと4月21日ECB理事会26・27日FOMC会合、そして27・28日日銀金融政策決定会合が予定されています。
この3つの中央銀行会合の中で“Xデー”として個人的に注目しているのが・・・4月28日(木)

この日は先述通り日銀金融政策決定会合が開催され、その後に黒田日銀総裁による定例会見が予定されていますが、同時に毎年2回(4月と10月)、今後の日銀の金融政策運営についての考え方を示す「展望レポート」(経済・物価情勢の展望)が公表されます。
ここでGDPや国内企業物価、そして消費者物価指数の予想値が具体的に示されるため大いに注目が集まりますが、個人的に留意するポイントを3点挙げてみると・・・。

① 何らかの施策(=追加金融緩和マイナス金利幅の拡大等)を実施するにあたり、この「展望レポート」に示された数値が大義名分となり、日銀にとって自家薬籠中の物となり得ること。

② 日米欧中央銀行会合のスケジュール順でいくとオーラス開催となっており、特に27日のFOMC後にイエレンFRB議長が更なるハト派スタンスを示した際のドル安・円高局面到来が絶好のタイミングとなり得ること。

③ 本邦参院選挙が7月に行われ、6月1日の国会会期末での衆院解散→衆参ダブル選挙が想定される中、①を実施し大きなインパクトを与えるタイミングとしては“最後のチャンス”と言えること。

①~③の共通項は・・・【タイミング】。特に、③において消費増税再凍結や5%に減税する“平成の徳政令”が選挙テーマとなり得るのを防ぐためには4月末の段階で“釘を刺す”必要が財務省OBの黒田総裁の頭の中にあるのでは・・・?と考えるのは邪推過ぎるでしょうか。日程的に本邦GW初っ端という“難点”があるにせよ、いずれにしても4月末から5月初旬にかけての円売りフローについては今から想定しておく方が無難ではないでしょうか。

ドル/円の基本戦略は【戻り売り】!

こういった見方もある一方で、足もとのドル/円相場を冷静にテクニカル分析の立場で眺めてみると、基本姿勢はやはり【戻り売り】と捉えてよさそう。

当コラムでも繰り返しお伝えしている通り、先月ドル/円のローソク足(月足)が20ヶ月移動平均線を下回っていることとともに、週足レベルでも52週移動平均線を大きく下回っているということを総合すると、ドル/円の基本トレンドは【ドル安・円高】フローと認識すべき。

4月後半に何らかの“力技”があり、52週移動平均線レベル(3/24時点)である120円台を仮に回復した場合は、戻り売りの最たるポイントと捉えてみてもいいのではないでしょうか?

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。