原油相場続伸、9月利上げの可能性でドル堅調_2015/8/31

【著者】

ドル高のマイナス面も

昨日の海外時間には、原油相場が急上昇する中、米長期金利が上昇しドル買いが強まりました。

欧州時間序盤、各国株価が下落し、米長期金利が低下する中一旦ドル売りが強まって、ドル円は120.60円台まで下落し、ユーロドルは1.1300台まで上昇しました。しかし各国株価が下げ渋る展開となると、ドル買いが優勢となって、ドル円は120.90円台まで買い戻され、ユーロドルは1.1250台まで下落しました。この間ユーロ円は136.60円台まで上昇したあと136.00円付近まで下落しています。

NY時間にはいって、原油相場が急上昇を開始すると、米長期金利も上昇しドル買いが強まって、ドル円は121.10円台まで上昇し、ユーロドルは1.1210台まで下落しました。この間ユーロ円は135.30円付近まで下落幅を拡大しています。

その後NY時間午後にかけて、フィッシャー米FRB副議長が「インフレ率上昇への確信はかなり高い」「経済は非常にうまく機能している」などと述べたことから米長期金利が一段高となって、原油相場も上昇が続く中、ドル円は121.50円台まで上昇し、ユーロドルは1.1150台まで下落しました。

その後は、米長期金利がやや反落してドル円が121.10円台まで、ユーロ円も135.80円台まで反落し、ユーロドルが1.1210台まで反発する場面もありましたが、米長期金利が持ち直したことからドル円は121.40円台まで、ユーロ円も135.90円台まで反発し、ユーロドルは1.1170台まで下落しました。

今日の海外時間には、ユーロ圏・8月消費者物価指数、米・8月シカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。

週末にジャクソン・ホールで行われたカンザス連銀主催の経済フォーラムでフィッシャーFRB副議長が講演をしました。この中では「物価の抑制要因が更に消えていけば、物価が上がっていくと信じるに足る理由がある」「金融政策の影響が実体経済に及ぶまでにはタイムラグがあるため、インフレ率が目標の2%に到達するのを待たずに引き締めを開始すべき」と利上げ開始に前向きと取れる発言があった一方、「中国経済の動向と他国経済への影響をいつも以上に注視している」「FRBが金融引き締めに動けば、他国経済に影響を及ぼすのは十分に認識している」「ドル高がインフレ率を抑制しており、恐らく2017年まで米国の経済成長を圧迫し続けるだろう」とも述べ、9月利上げを排除することはしませんたが、利上げ開始時期のヒントを与えるような言葉もありませんでした。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト