各国株価上昇の中ドル堅調

ギリシャ懸念一段と後退

昨日の海外時間には、各国株価が堅調に推移する中全般的にドルが買われました。

欧州時間、米長期金利が堅調に推移したことから全般的にドルが買われ、ドル円は124.10円台まで上昇しました。ECB理事会は予想通り金融政策を据え置きましたが、ユーロドルは全般的なドル買いで1.0860台まで下落しました。この間ユーロ円は134.80円台まで下落しています。

NY時間にはいって、ドラギECB総裁の会見では目立った発言はありませんでしたが、ユーロドルは1.0850台まで、ユーロ円は134.70円台まで小幅に安値を更新しました。しかし米長期金利が反落を始めると、ドル売りが優勢となって、発表された、米・7月フィラデルフィア連銀景況指数が予想よりも弱い結果だったこともあってドル円は123.80円台まで下落し、ユーロドルは1.0920台まで反発しました。

NY時間午後にかけて、米長期金利の低下はその後も続きましたが、米株価が堅調に推移する中、ドルの買戻しが優勢となって、ドル円は124.10円台まで上昇し、ユーロドルは1.0870台まで下落しました。その後は特段の材料もない中各通貨ペアとも小動きとなりました。

今日の海外時間には、米・6月消費者物価指数、米・6月住宅着工件数/建設許可件数、米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表と、フィッシャー・米FRB副議長の講演が予定されています。

昨日、ギリシャ向け70億ユーロのつなぎ融資が決定され、20日に償還を迎える35億ユーロのECB保有分の国債の償還や、前月末から遅延しているIMFへの返済約15.5億ユーロの返済が可能になりました。またECBもギリシャの銀行向けELA(緊急流動性支援)の上限を9億ユーロ拡大するなどし、ギリシャ懸念が後退する中、ドルが買われました。市場参加者は米金利動向に再び注目していますので、今晩の米・6月消費者物価指数が堅調な結果となればドルが一段高となる可能性が高いと考えられます。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト