欧州首脳によるユーロ高けん制発言

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外国為替マーケット情報|2014/04/10

ユーロ買いに安心感があるが

このところ、米金利が中期、長期ともに低下していることから全般的にドル安が進行しています。そのためユーロドルも4日の米雇用統計発表から続伸して再び3月前半の高値を窺う水準まで上昇しています。

そんな中あまり相場に影響はあたえていませんが、ここ数日、複数の欧州首脳からユーロ高けん制発言が出ています。

まず、スペインのラホイ首相が「低インフレに対処する必要がある」「為替レートを変えたい」と議会で述べました。

そしてフランスのパルス首相は「輸出拡大と財政赤字削減の努力がユーロ高によって無駄になっている」「極めて直接的な形で、金融緩和についてECBと協議したい」と述べています。フランス財務大臣もユーロ上昇が「影響を及ぼしている」としています。

先月終盤から、ドイツ連銀のバイトマン総裁がマイナス金利に言及するなど、ECB関係者がユーロ高けん制発言を行いはじめています。さらに先週のECB理事会後のドラギ総裁の会見でも「非伝統的手段の活用に関して全会一致」などとされました。

こうしてみると、欧州各国の首脳とECBの間でユーロ高是正に関してコンセンサスがある、との見方ができますので、今後もユーロがさらに強含めば、欧州首脳やECB関係者から何等かのユーロ高けん制発言が繰り返されると予想できます。

実際にECBが行動(金融緩和)をしないとユーロ安にはならないとか、何か緩和策を決定しても下がったところではユーロ買いが優勢になる、などと見られていますが、ユーロ買いに安心感が広がりすぎている可能性もあります。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト