マーケット

強い米国雇用統計の陰にポンド、カナダドルの強さ

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/07/04

昨日は米国雇用統計ECB理事会と大きなイベントが続きました。結果は非農業部門雇用者数変化が市場予想の21.5万人増加を大きく上回る28.8万人増加、失業率が6.3%から0.2%低下し6.1%、労働参加率は横ばいと強い結果となりました。平均時給も市場予想の前年比+1.9%に対し、+2.0%と強めな結果となりました。
ECB理事会では金融政策は据え置きとなり、ドラギ総裁の会見では引き続き低金利を維持する方針を表明、TLTROの総額が1兆ユーロに達する可能性があることなどが示され、雇用統計のドル買いと併せてユーロの売りを誘う結果となりました。
雇用統計発表後はドル買いが強まり、ドル円は一時102.26付近まで上昇となりました。その他主要通貨に対してもドルは上昇となったもののポンドやカナダドルは比較的強さをみせています。

スクリーンショット-2014-07-04-9.33.12

【主要通貨ペアの推移】

ドル円は良好な雇用統計を受けて102円台を回復となりました。102円台をしっかりと抜け6月後半の高値ラインを上抜けてきたことから、更なる上昇余地が生まれ再度、難所の102円台後半へのトライの可能性が高まってきていますが、本日は2日連続で経済指標を受けての短期的な買いが入っていることから調整売りが入りやすい地合となっていることから102円台をしっかり維持できるかどうかにも注目したいところです。

スクリーンショット-2014-07-04-9.17.24

ユーロドルは雇用統計を受けたドル買い圧力、ドラギ総裁の会見でもユーロ買い材料は見られず、下値を切り下げる動きとなりました。1.36を少し割り込んだところがサポートとなり、下げ止まっている状態となっています。

スクリーンショット-2014-07-04-9.19.43

ユーロ円は139円台回復したものの、雇用統計後のユーロ売りに押され伸び悩む推移となっています。ドル中心の動きから不安定推移となっており、方向感の薄い状態が続いています。

スクリーンショット-2014-07-04-9.17.45

ポンドドルは市場予想を下回るサービス業PMI、米国雇用統計で下押しするものの下がったところでは買いが入り底堅さが目立つ動きとなっていることから引き続き上昇基調は強いと考えられます。

スクリーンショット-2014-07-04-9.20.17

豪ドルは小売売上げが弱い結果となったこと、強い米国雇用統計を受けて強まった米ドル買いに押され下値を切り下げる動きとなりました。年初来高値を超えたものの、結局ダマシに終わり下値を切り下げていることから、更なる下落圧力が加わる可能性が高まっています。

スクリーンショット-2014-07-04-9.20.35

【本日の注目材料】

本日は米国が休日、イベントも欧州時間にドイツの製造業受注が予定されているのみのため、雇用統計の余波を伺う展開となることが予想されます。ドル買いが短期的に強まったことから利益確定の動きも見られると思われ神経質な展開となることが予想されます。

【本日の予定】

15:00 5月製造業受注

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト