マーケット

豪ドル売り圧力強まる

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/05/21

昨日は材料の薄い中、全体的に小動きでの推移が続くなか、豪ドルの下落が目立ちました。豪ドルは欧州時間序盤に対ドルで今年に入ってから続いていたトレンドラインを割り込み下値を探る動きとなったほか、対円ではダブルトップ類似の形のネックライン割れの状態となり、下押し圧力が強まっています。
米国株式市場は反落となり下値を探る動き、米国債利回りも下げ止まり感はあるものの伸び悩む状態となりリスク回避型の相場となっています。

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【主要通貨の動き】

ドル円は下方向を攻めるものの今年に入り強いサポートとなっている101円台前半の壁に阻まれているものの上値も重い状態となっています。引き続き今週のサポートである101.10、節目の101.00、最終防衛ラインの100.75を守れるかどうかに注目したいところです。今日、明日で守りきることができれば再度上値を試す動きに転じる可能性が高く、踏ん張りどころとも考えられます。

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ユーロドルは1.37を挟んでの攻防が続いています。下がりそうで下がらない不沈空母ユーロドルらしさが出てきました。防衛ラインと考えられるのは先週と2月にサポートとなっている1.364を少し割り込んだ近辺と考えられ、下抜けると1.35台を第一ターゲットとした下落圧力が高まることが予想されます。

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ユーロ円も崩れそうで崩れない138円台後半での下げ渋りが続いています。この水準を終値ベースでしっかりと割り込むことが出来れば136円台を目指した下落圧力が高まると思われます。

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ポンドドルは比較的堅調な推移を続けています。欧州時間に発表された消費者物価指数は市場予想を上回る結果であったものの、小売物価指数、生産者物価指数は若干弱含むという強弱入り乱れる結果となりました。事前に強い結果が出るとの憶測が強まったことから発表前に上昇したポンドは発表後失速という動きとなりましたがその後は安定推移を続けています。
本日も小売売上、BOE議事録とイベントが多くなっていることから予想は難しいですが、今週に入りっサポートとなっている1.68をまずは守ることが出来るかどうか、昨日の高値である1.687を抜けるかどうかをしっかりと見守りたいところです。

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豪ドルはトレンドラインを割り込み下落トレンドへ転換の兆しが見え始めました。次に注目すべきはやはり5月の安値である0.92を守ることができるかで割り込むときれいなダブルトップのネックライン割れとなり0.9割れも視野にいれた下落圧力が強まると考えられます。

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【本日の注目材料】

本日の市場の注目はアジア時間の日銀の金融背策決定会合と深夜のFOMC議事録に集まると思われます。日銀の金融政策決定会合での金融政策は現状維持となることが濃厚であり黒田総裁の会見でのトーンに注目が集まります。これまで通り現状では追加緩和の必要はないと自信満々な会見となれば多少円買いが入ることが予想されますが、市場もある程度織り込んでいることもあり反応は限定的になると思われます。逆に可能性は低いと思われますが、追加緩和を臭わせるサプライズ会見となると、現在円買いが進んでいることから大きなインパクトとなり円急落というシナリオも想定できます。
FOMC議事録では出口戦略についての活発に議論されているかどうかに焦点が集まると考えられますが新たな材料が飛び出す可能性は低いと考えられ、発表後は上下動するものの終わってみれば影響は限定的になると思われます。
また、欧州時間にはBOE議事録、英国小売売上高、欧州要人のコメント機会などにも注目したいところです。

【本日の予定】

時刻未定 日銀金融政策決定会合結果公表
08:50 4月貿易収支
15:30 黒田日銀総裁記者会見
16:00 ファンロンパイEU大統領講演
17:00 ユーロ圏3月経常収支
17:30 イングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録公表
17:30 英4月小売売上高
19:30 アルムニア欧州委員(経済通貨問題担当)会見
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:00 ユンケル・ルクセンブルク前首相会見
22:00 バローゾ欧州委員長、トゥスク・ポーランド首相講演
23:00 ユーロ圏5月消費者信頼感(速報値)
23:00 ダドリー米NY連銀総裁講演
23:30 米週間原油在庫
翌0:00 イエレンFRB議長講演
翌1:50 ジョージ米カンザスシティ連銀総裁(投票権なし)講演
翌2:00 ホールデンBOE金融安定化担当執行役員講演
翌2:30 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁(投票権あり)講演
翌3:00 FOMC議事録公表(4月29-30日開催分)

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト