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米・第1四半期GDP大幅下振れでドル売り強まる

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外国為替マーケット情報|2014/05/01

FOMCは予想通り100億ドルの追加テーパリング

昨日の海外時間には、発表された米・第1四半期GDPが+0.1%と予想(+1.2%)を大幅に下回ったことから米長期金利が低下し、ドル売りが強まりました。また米FOMCは、月額100億ドルの資産買入れ規模縮小を決定しましたが、予想通りだったことから市場への影響は限定的なものでした。

欧州時間、発表されたユーロ圏・4月消費者物価指数が予想よりも弱いものだったことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3770付近まで、ユーロ円は141.10円台まで下落しました。しかし、前日の独消費者物価指数が弱い結果だったことからユーロ圏消費者物価指数の下振れは想定内だったことからすくに買戻しが強まって、ユーロドルは1.3830台、ユーロ円は141.80円台とむしろ発表前よりユーロ高の水準となりました。ユーロはその後も堅調に推移し、ユーロドルは1.3850台まで、ユーロ円は142.00円台まで上昇を拡大しました。この間、米長期金利がやや上昇していたことからドル円もじり高となって102.60円付近まで上昇しています。

NY時間にはいって、発表された米・4月ADP民間雇用者数が予想をやや上回ったことからドル円は102.60円付近まで上昇し、ユーロドルは1.3840台までまで反落しました。続いて発表された米・第1四半期GDPが予想を大きく下回る結果となると、米長期金利が急低下し、ドル売りが強まって、ドル円は102.20円付近まで、ユーロ円は141.70円台まで下落し、ユーロドルは1.3870台まで上昇しました。その後、発表された米・4月シカゴ購買部協会景気指数は予想より強いものだったことから米株式市場は上昇しましたが、米長期金利は低下傾向が続いたためドル円は102.00円台まで、ユーロ円は141.50円台まで下落幅を拡大しました。

NY時間には、FOMCが月額100億ドルの資産買入れ規模の縮小(テーパリング)を発表しましたが、大方の予想通りであったことから影響はあまりありませんでした。

東京時間に入って、日経平均が上昇していることから円が売り戻され、ドル円は102.30円付近まで、ユーロ円は141.90円付近まで反発しました。

今日の海外時間には、英・4月製造業PMI、米・3月個人所得/支出、米・3月PCEコア・デフレータ、米・新規失業保険申請件数、 米・4月ISM製造業景況指数、米・3月建設支出の発表と、イエレン・米FRB議長の講演が予定されています。

イエレンFRB議長の講演は、昨日のFOMC声明を踏襲した形となる見通しで、新規の材料は出にくいかもしれませんが、昨日の弱いGDPを受けてハト派的な発言となれば、米長期金利の低下で円買いが強まると予想できます。また米・4月ISM製造業景況指数が予想を下回れば、同様に円買いが強まるでしょう。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト