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ドル高強まる

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外国為替マーケット情報|2014/09/09

昨日は大きなイベントはなかったものの英国で週末に発表されたスコットランド独立に関する世論調査で独立賛成が優勢となったことが、アジア時間に続き欧州時間以降も意識されポンドの弱さが目立ちました。また、先週まで底堅さを見せていた豪ドルも下値を探る動き、ユーロ、円も弱さが目立ち、結局ドルが全面高となる展開となりました。
先週の冴えない雇用統計に関しては、一時的な下押しととらえる参加者が多く、来週のFOMCへの期待が膨らんでいるのかもしれません。米国債利回りも堅調な推移となり、10年債利回りは2.5%に迫る推移となっています。
また、ウクライナ情勢は停戦合意したものの一部では依然として紛争が続いていたり、依然として不透明な状態が続き、EUによる対ロシアの制裁もリスク要因として残っています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は材料の薄いなか、底堅さを見せ先週の高値である105.70付近を上抜けると上昇を加速させ、とうとう106円台に乗せる動きとなっています。日足チャートで見ると昨年10月末の97円から年末の105円まで8円の上昇となっていることから、今回もスタートの102円+8円で110円付近までを視野に入れた上昇トレンドと考えられます。
本日はまず節目の106.00、さらには昨日のNY時間のサポートとなった105.80付近を守ることができるかどうかに注目したいところです。すんなり割り込んでくるようだとドルが直近で強すぎたことから崩れるのもそれなりに早いかもしれません。

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ユーロドルは上値の重い推移が続いています。先週から1.296付近がレジスタンスとしてしっかりと上値を抑え米国時間に入ると1.29を割り込むところまで押し込まれています。ポジションの偏りは売りに大きく傾いていることから引き続きショートスクイーズによるカウンターには注意したいところです。レジスタンスとなっていた1.296を上抜けたところ、節目の1.3を上抜けたところにはストップ買いが溜まっている可能性が高いということは覚えておいた方がいいかもしれません。本日はまず1.29台を回復できるかどうか、昨日のサポートとなった1.288を守れるかどうかに注目したいところです。

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ユーロ円はドル中心の動きから引き続き不安定な推移が続いています。レジスタンスとなったのは137.00で現在136円台後半での推移となっており、この137.00を上抜けることができるかどうかに今後注目したいところです。上抜けることができると更なる上昇余地が生まれ、その前のレジスタンスとなった138.00が意識されると思われます。

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昨日の台風の目となったポンドは一時は1.61を割り込むところまで押し込まれています。昨年の12月の安値である1.6217付近をしっかりと割り込んでの推移となっていることからターゲットとしては1.58台も視野に入れた下押し圧力が加わっている状況と考えられます。現在は1.61を挟んでの攻防が続いていることからここで踏ん張れるかどうかをしっかりと見極めたいところです。1.609付近を割り込んでくるようだともう一段の下落余地が生まれてくると思われます。

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豪ドルは先週からのサポートであった0.933を割り込み。再び0.92台へと下落しています。0.92−0.94(コアレンジ0.935-0.975)のレンジ内での推移が続きどちらに抜け出すかをしっかりと確認したいところです。このままドルが強い状態が続き豪経済指標に弱い結果が出てくるようだと強力なサポートであった0.92を目指す動きとなり、割り込んで大崩れとなるシナリオも浮かび上がってきます。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間に英国鉱工業生産、カーニー総裁の講演が予定されていますが、大きな材料はないことから引き続きドル高地合いが続くかどうかを見極める一日となりそうです。これまで狭いレンジでの推移が続きすぎたことから、ドルが強すぎるように感じられますが、まだ伸びる可能性も十分にあるということも頭の片隅におき、偏った思考に陥らないように注意したいところです。

【本日の予定】

08:50 日7月第3次産業活動指数
08:50 日8月マネーストックM3
08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表(8月7-8日開催分)
10:30 豪8月NAB企業信頼感
10:30 豪8月NAB企業景況感
10:30 豪7月住宅ローン貸出
17:00 南ア4-6月期経常収支
17:30 英7月貿易収支
17:30 英7月鉱工業生産・製造業生産
19:45 カーニーBOE総裁講演
21:15 加8月住宅着工件数
23:00 英国立経済研究所(NIESR)GDP
23:00 タルーロFRB理事、上院銀行委員会で証言
翌2:00 米3年債入札(270億ドル)

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト