様子見モード強まる

昨晩の概況

昨日は欧州時間に発表されたドイツのIFO景況指数が弱い結果となったことやドイツの商工会議所がドイツのGDP見通しを大きく引き下げたことなどを材料にユーロ売り、また、円買いが強まる展開となりました。その後は米国時間に発表された中古住宅販売仮契約件数も市場予想を下回ったことなどもあり徐々にドル売りが強まる展開となりました。
しかし、FOMCをひかえているということもあり、一方的な流れとはならず、各通貨大きな変動には至りませんでした。米国株式市場もほぼ横ばいで様子見モードの強い状態が続き、米国債利回りも伸び悩む展開となりました。

また、とうとう本邦でもエボラ熱関連の報道が出始め、今回は陰性という結果でしたが、今後の報道にも十分注意したいところです。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間から上値の重さが目立つ動きとなっていましたが、欧州時間以降も上値の重さが残り107.60付近まで下押しする動きとなりましたが、NY午後には底堅さを取り戻し108.00に迫るところまで盛り返す動きとなっています。
欧州時間以降108円台へのトライに2回失敗していることから108.00を上抜けたところにはストップ買いが多少溜まっていることが予想されます。サポートは引き続き昨日のサポートとなった107.60付近が意識されると思われます。割り込むと107.20付近を第一ターゲットとした下落圧力が強まる可能性があります。

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欧州時間に上値の重い推移となったユーロドルは米国時間に入ると米国経済指標が弱い結果となったことをきっかけに強まったドル売りに押し上げられ堅調な推移となり1.27台を回復、現在1.27を挟んだ攻防を続けています。先週末発表になった投機筋の通貨先物のポジションも大きくユーロ売りに振れていたことなどが示す通り、現在市場のポジションの多くは対ドル、対ポンドで大きくユーロ売りに傾いていることから、下がったところでは利益確定の買いが入りやすい状況、ショートスクイーズ状態となることから上昇スピードもそれなりに早くなることには注意したいところです。

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ユーロ円は欧州時間序盤に下値を探る動きとなったものの136.60付近をサポートに底堅さを見せ137円台を回復する動きとなっています。日足チャートではダブルボトムのネックラインを少し上抜けた後、上下にヒゲを残す方向感の薄い足が出現となり、伸び悩む動きとなっています。本日は昨日の高値である137.36、昨日の安値136.60のどちらを抜けてくるかで方向感を確かめたいところです。

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ポンドドルはアジア時間からジリジリと上昇、米国時間には欧州時間に上値を抑えていた1.6122付近を上抜けると1.615に迫るところまで上値を伸ばしましたが米国時間午後は上値の重い推移が続き伸び悩みをみせています。日足チャートでは引き続き下降トレンドラインの下にいるものの少し下げ止まり感も出てきており、下降トレンドライン上抜け水準である1.615付近、逆ヘッドアンドショルダーのネックラインである1.622付近を上抜けてくると勢い付く可能性もあるため注視したいところです。

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豪ドルは引き続きレンジ内での推移が続いています。方向感は薄く、引き続きレンジを抜けるまでは様子を見たいところです。

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【本日の注目材料】

本日は米国時間に米国の9月の耐久財受注、消費者信頼感指数等の発表が予定されています。前回、航空ショーなどの特殊要因の反動から大きく落ち込んだところからの反動が期待されますが、ISM製造業景況指数の新規受注などは伸び悩みをみせているなど不安材料もあり、弱い結果となる可能性も考えられます。
経済指標の結果に一喜一憂する動きとなるものの、FOMCを控えていることから、現状ある材料だけでは大きい流れを作り出すような動きとなるとは想定しにくく、様子見モードが強まると予想されます。

【本日の予定】

21:30 米9月耐久財受注
22:00 米8月S&P/ケースシラー住宅価格指数
23:00 米10月消費者信頼感指数
23:00 米10月リッチモンド連銀製造業指数
翌2:00 米2年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト