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ロシア軍国境付近から撤退の報道で円売り強まる

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外国為替マーケット情報|2014/05/20

NATO軍は未確認

昨日の海外時間には、リスク回避の動きで円買いが強まる場面もありましたが、ロシア軍撤退の報道などから米長期金利が上昇して円売りが強まりました。

欧州時間、米長期金利が低下し、各国株価も軟調に推移したことからリスク回避の動きで円買いが強まって、ドル円は101.10円付近まで、ユーロ円は138.60円台まで下落しました。この間ユーロドルは1.3710台を中心にした狭いレンジ内で上下しました。

NY時間序盤は小動きが続きましたがNY時間午後にかけて「ロシアがウクライナ国境周辺の軍に帰還命令を出した」と報じられたことなどからリスク回避が後退し、米長期金利と各国株価が上昇して、ドル円は101.50円台まで、ユーロ円は139.10円台まで反発しました。この間ユーロドルは、欧州株が上昇したことから1.3730台まで上昇する場面もありましたが、米長期金利が上昇したことから1.3700台まで反落しました。

今日の海外時間には独・4月生産者物価指数、英・4月生産者/消費者/小売物価指数の発表があるほかリンデ・スペイン中銀総裁、ノボトニー・オーストリア中銀総裁、プロッサー・米フィラデルフィア連銀総裁、ダドリー・米NY連銀総裁の講演が予定されています。

昨日はロシア軍撤退との報道を受けてリスク回避が後退し米長期金利が2.54%台まで反発しましたが、ドル円は101円台半ばまでしか戻っていません。しかし米長期金利と比べたドル円の割高感は依然残っていて、引き続き米長期金利の上昇時のドル円の反応は限定的となる可能性があります。またNATO軍はロシア軍の撤退を確認できないとしていて、撤退を否定する報道があれば再びリスク回避の円買いが強まるリスクがあります。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト