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ポンドの調整続く

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外国為替マーケット情報|2014/07/25

昨日は欧州時間序盤にユーロ売りが強まりユーロは対ドルで1.345を割り込みストップを絡めて下値を探る動きとなったものの、その後に発表されたフランス、ドイツ、ユーロ圏総合のPMIが共に市場予想を上回る結果となったことからユーロは反発、さらには英国小売売上げが不発に終わったことも対ポンドでのショートスクイーズを誘発し、対ドルでもショートを絞り出す動きとなり上値を追う動きとなりました。ポンドは続落となり心理的節目の1.7を割り込んでの推移となっています。
米国時間は新規失業保険申請件数が30万件を下回る良好な結果となったことからドル買いが進行する流れとなりました。その後のマークイットの製造業PMIは若干の低下となったものの弱いというほどでもない結果、新築住宅販売件数は市場予想を下回る結果となったものの前月の強い結果からある程度の反動が見込まれていたことからショックは限定的なものにとどまりました。
米国株式市場はほぼ横ばいの推移、米国債利回りはジリジリと上昇し10年債利回りは2.5%付近までの上昇となりドルを下支えする材料となっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は経済指標にも支えられ底堅い推移となりました。日足チャートでは小さなダブルボトムのネックラインを抜けたような形となり102.25付近をターゲットとした上昇余地が生まれているようにも見えますが、ただ揉み合っているだけのようにも感じられ、しっかりとした方向感は未だ見出せていない状況と思われます。しっかりと102.30付近まで上昇することが出来れば1月と4月の高値を結んだ下降トレンドラインとぶつかり上抜けると保ち合い脱出の可能性が広がり、上昇期待が高まります。

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不沈空母ユーロは方向感のない動きが続いています。昨日は1.345を割り込み下落が進む場面もみられましたが、その後は利益確定の買い戻し、ユーロ圏のPMIに良好な結果が目立ったことなどから反発、ショートスクイーズ状態となり急反発となりました。しかし、上値も重く終わってみれば、ほぼ同水準での推移となっています。日足チャートでは高値を切り下げ、安値も切り下げていることから下降トレンド入りしているように見えますが、短期的にショートポジションが溜まっている状況であること、直近では方向感のない十字線が続いていることから、多少の反発の可能性も高まっていることには注意が必要です。

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ユーロ円は底堅いドル円に支えられ137円台を回復となっています。137円台後半がそれまでサポートとして活躍したゾーンであることから、まず最初の難所となると考えられます。このゾーンを上抜け138円台を回復することができれば下降トレンドの終焉も近いと思われますがトライ失敗となると下降トレンド継続となり、さらに下値を掘り下げる可能性が高まります。

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ポンドドルは経済指標が弱い推移となったことから続落となり、1.7を割り込み下落が加速、一時1.6965付近まで値を下げる動きとなりました。その後は少し持ち直しているものの上値の重さは残る状況となっています。心理的節目である1.7を割り込んだ状況で本日欧州時間にGDPで弱い結果となると更なる調整の余地も生まれることには注意が必要です。ただし、相当弱い結果とならなければ、英国のファンダメンタルズの強さ、テクニカル面でも未だ上昇局面ということは誰もが感じているところなので下げ止まり、反発の起点を探している参加者も多く反発が始まるとそれなりに買いは入ってくるようにも思われます。本日はまず1.7台を回復できるかどうかをしっかりと確認したいところです。下は6月終盤のサポートである1.695付近が意識され割り込むと更なる下落余地が生まれます。

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豪ドルはアジア時間の中国の良好なPMIの結果を受け上昇となったものの長続きせず下値を探り0.94台前半での推移となっています。引き続き方向感を掴みにくい状況が継続しています。0.95を超えてくるとRBAの豪ドル高牽制も警戒されることからこのまま上値を追うと言うシナリオも想定しにくかったのかもしれません。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間にドイツのIFO景況指数、英国GDPの発表が予定されています。昨日のようにドイツのIFOが強い結果となるとユーロの買い戻しが進むというシナリオも想定されます。英国のGDPも弱い結果となるとユーロポンドを通してユーロの下支え材料となる可能性にも注意が必要です。逆に良好な結果となるとポンドは調整が終了となり再浮上のきっかけとなる可能性も残ります。
米国時間は耐久財受注の発表が予定されています。前回弱い結果となったこともあり今月は反発の期待が高まっていることから弱い結果となったときの方が市場のインパクトは大きくなると予想されます。

【本日の予定】

08:30 日6月全国消費者物価指数
08:50 日 1対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:00 NZ7月ANZ企業信頼感
15:00 独8月GFK消費者信頼感
17:00 独7月Ifo景況感指数
17:30 英4-6月期GDP(速報値)
21:30 米6月耐久財受注

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様

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佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト