マーケット

日銀総裁の指示に対する見方

【著者】

枠組みが変わるのか

先週金曜日の日銀金融政策決定会合に発表された「金融緩和の強化について」(FOMCの声明にあたる文書)の中で、注目されている部分があります。

一番最後に添えられていた「2%の「物価安定の目標」をできるだけ早期に実現する観点から、次回の金融政策決定会合において、「量的・質的金融緩和」・「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」のもとでの経済・物価動向や政策効果について総括的な検証を行うこととし、議長はその準備を執行部に指示した」との文章です。

この文章に対しては、これまでのいわゆる3次元緩和に手詰まり感が出てきていることから、新しい緩和の目標や、緩和の手段など枠組みを見直して、これまでの「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」から別の枠組みへと移行するのでは、との見方があります。

一方では、こうした検証を通じて、これまでの例えば金融界などからの「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」に対する批判を精査し、マイナス金利の深堀など従来の枠組みの中で一段と緩和を進めるための裏付けをするのでは、との見方があります。

個人的には「総括的な検証」という表現から、どちらかと言うとこれまでの枠組みから新たな枠組みへ移行する狙いがあるのではないか、と感じていますが、もしそうであれば、これまでとは違ったフェーズに入ることになるので、市場の反応が大きくなる可能性があります。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
■メッセージ等はこちら
>>高野やすのり様プロフィールページ

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト