ドル・インデックス、ダブルトップ完成

【著者】

ドル安加速の可能性

ICE(インターコンチネンタル取引所)で取引されるドル・インデックスという指標があります。この指標はドルの全般的な強弱を測るための指標で、アメリカの主な貿易相手国の通貨を、貿易規模などに基ずいて加重平均したものです。

そのドル・インデックスですが、2008年にサブプライム問題などで70.698の安値を付けたと、2014年までは70台から90まででレンジ取引となっていました。そして2015年初めから、FOMCによる利上げ期待でそれまでのレンジを上抜いて、2015年3月に100.390の高値を付けました。その後2015年8月に92.621まで下げたあと再び上昇し、2015年12月に100.510の高値を付けています。

今年にはいって、利上げ期待の後退からドル・インデックスは下落傾向にありましたが、今日去年の安値92.621を下回りました。つまりチャート・パターンのダブル・トップのネック・ラインを割り込んだのです。

計算上の下値目標は92.621-(100.51-92.621)=84.732 となり、約8.5%の下落(=ドル安)が予想されます。

加重平均なので、各通貨ペアがどのような下げ方になるかはここからはわかりませんが、仮に全ての主要通貨に対して同じだけドル安になると仮定すると、ドル円は97.40円まで下落し、ユーロドルは1.2580まで上昇する計算になります。

もちろん、ユーロポンドがより大きく上昇して、ドル円があまり下がらない、という可能性もありますが、ドル・インデックスのチャートからは今のような可能性が見られます。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト