イエレンFRB議長発言の真意は?

【著者】

年内利上げに含みを持たせただけ?

先週金曜日にハーバード大学で行われた講演でイエレン・米FRB議長が

「恐らく向こう数カ月のうちに翌日物金利を引き上げていくことが適切になるだろう」

と述べたことがきっかけで、ドル円(USD/JPY)相場は111円台まで上昇しています。

イエレン議長のこれまでの慎重な発言からタカ派的になったとの見方で、「数ヶ月以内の利上げを示唆」と報じるニュースもありました。

しかしこの発言はこれまで繰り返してきた「利上げは経済指標結果次第」という原則から離れた言葉ではなく、FOMCメンバーの見方として、そういった経済状況になる可能性が高いという事を客観的に述べただけ、という可能性があります。

これまでのイエレン議長の言動を見ると、市場の予想を裏切ることを一番嫌っていることと、後追いになっても構わない、という態度が見られます。今の段階で上のような発言をしておかないと、年内の利上げが市場のサプライズになってしまう可能性があることを見越して、やや早めに発言したのではないでしょうか。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト