FXコラム

スペイン・カタルーニャ自治州問題の影響

【著者】

欧州各地の問題

すでにご紹介しているように日曜日に行われたスペイン・カタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票では、警察などを使った妨害もあって投票率こそ40%程度でしたが、投票の90%が独立を支持するという圧倒的な結果でした。

この住民投票に関してスペイン国王は「法律や民主主義から外れた無責任な行為だ」「スペインの一体性を維持するため、国王として取り組む」などと、カタルーニャの人々から見ると冷淡とも言える演説を行いました。

その後カタルーニャでは中央政府に抗議する意味のゼネストが行われています。この問題の影響はカタルーニャ州内で留まらない可能性が高くなっています。

スペインでは、カタルーニャの他に、バスク自治州でも独立運動があります。カタルーニャ同様、独自の言語、歴史、文化を持っています。しかし最近はカタルーニャとは違って独立の機運が沈静化していたのですが、今回の一連の動きを見て中央政府に対する反発が強まっていると見られます。

またイタリアでは、ベネチアを中心とするベネト州でも自治権の拡大を目指すことの是非を問う住民投票が予定されています。

そしてスコットランドは、EU離脱の決定をしたイギリスからの独立を目指しています。

この他、ベルギーのフランドル地方、ドイツのバイエルン州なども同様の問題を抱えていて、もともと大きな国が少なかった欧州では、それぞれの歴史、文化持つ地方が中央政府への不満を高まらせています。

こうした問題が表面化すると、欧州経済、ユーロへのネガティブな要因になる可能性があるので、今後とも見守っていく必要があります。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト