今晩のユーロ圏首脳・財務相会合に注目

ギリシャの新提案は?

昨日の海外時間には、日曜日のギリシャ国民投票で支援国側の条件である緊縮策を受け入れない、との結果になったことから、ユーロ圏中核国と周辺国の国債利回り格差が拡大しユーロが売られる場面もありましたが、今日行われるユーロ圏首脳会合やユーロ圏財務相会合の行方を確かめたい、との思惑から各通貨ペアとも水準を変えるような動きにはなりませんでした。

欧州時間序盤、東京時間にギリシャのバルファキス財務相が辞任すると報じられたことからユーロ買いが強まった流れを引き継いで、ユーロドルは1.1090台まで、ユーロ円は136.00円台まで上昇しました。しかしギリシャ情勢不安定化を嫌気して、ギリシャのみならずイタリアやスペインなどの周辺国の国債利回りが上昇する一方、ドイツ国債利回りが低下したことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.1000台まで、ユーロ円は135.00円付近まで反落しました。この間ドル円は、全般的にドル買いが強まったことから122.90円台まで上昇しています。

NY時間にはいると、一旦ドル円は122.50円台まで反落しましたが、米長期金利が上昇したことから122.90円付近まで再び上昇しました。この間ユーロは各国株価が上昇したことなどから買われ、ユーロドルは1.1050付近まで、ユーロ円は135.70円台まで上昇しました。

その後NY時間午後にかけて米長期金利が一転して低下する流れとなると、全般的にドル売りが強まって、ドル円は122.50円付近まで下落し、ユーロドルは1.1090付近まで上昇幅を拡大しました。さらに米長期金利が一段と低下するとドル円は122.30円台まで下落しましたが、各国株価が反落する流れとなったことからユーロは反落し、ユーロドルは1.1040付近まで、ユーロ円は135.10円まで下落しました。

NY時間終盤から東京時間にかけては、米長期金利が下げ止まったことと、日経平均、NYダウ先物などが上昇したことからドル買いが優勢となっています。

今日の海外時間には、ユーロ圏緊急首脳会合、ユーロ圏緊急財務相会合が開催されるほか、独・5月鉱工業生産、英・5月鉱工業生産、米・5月貿易収支、米・5月JOLT労働調査の発表が予定されています。

今晩、ユーロ圏首脳会合および財務相会合が開催されますが、早急にギリシャと支援国側が合意することは難しいと見られています。しかしながら、ギリシャが国民投票の結果を受けてどのような新提案を示すのか、またどんな姿勢で話し合いに臨むのか、それに対する支援国側の反応などに注目が集まります。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト