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トルコ政治情勢に要注意

【著者】

高金利通貨として人気のあるトルコリラですが、ここにきて下落の勢いが強まっています。米国の利上げ観測が強まっていることや中国成長減速懸念などで新興国通貨全般に売りが強まるなか、トルコでは政治リスクが再燃していることがトルコリラ下落に拍車をかけています。

トルコでは今年6月に総選挙が行われたことは記憶に新しいですが、その選挙で2002年以降に単独政権を続けてきた公正発展党(AKP)が過半数割れとなりました。政権樹立へ向けて、AKPは野党との連立交渉を続けていましたが、期限が今月23日に迫るなかで交渉は難航し、連立樹立が困難と報道されています。

このままいけば、連立交渉を断念し、10月から11月にかけての再選挙が濃厚となりますが、その間、政権不在の不安定な状態が続くことになります。さらに同国は現在イスラム国との戦闘やテロなどで治安が悪化しており、歯車が狂うと大混乱に陥る可能性が浮上しています。トルコ中銀もこのような政局不安定な状態で動きにくい状態ということもあり、トルコリラの不安定な動きは当面続きそうな気配が漂っています。高金利狙いでトルコリラをお取引する際はリスクも十分に理解した上で余裕資金で始めることをお勧めします。

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト