ギリシャ支援合意期限15日まで先延ばし

【著者】

ドイツ、ギリシャに対する不信感あらわに

金曜日の海外時間には、ギリシャ支援合意への期待が高まったことからユーロが買われる場面がありました。しかし週末の協議では合意できなかったことから週明けのオセアニア市場では一時リスク回避の円買いが強まりました。

欧州時間、レンツィ・イタリア首相が「ギリシャの新提案は国民投票前に議論されたものと類似」と述べたことなどからギリシャ支援の進展期待が高まる中リスク回避が後退、各国株価が上昇し、米長期金利が上昇し、円売りが強まって、ドル円は122.40円台まで、ユーロ円は137.20円台まで、ユーロドルも1.1210台まで上昇しました。

NY時間にはいると、米長期金利の上昇が続く中全般的にドル買いが強まって、ドル円は122.70円台まで上昇幅を拡大し、ユーロドルは1.1130台まで反落しました。NY時間午後にイエレンFRB議長が「年内利上げが適切になるだろう」と述べたことからドル円は122.80円台まで上昇し、ユーロドルは。1.1120付近まで下落しました。

週末に行われたユーロ圏財務相会合/首脳会合では、ドイツなどがギリシャの改革実効性に対する不信感を強めたことから合意に至ることはできませんでした。首相会合では、ギリシャが今週水曜までに税制や年金制度などの改革措置を法制化することを第3次支援の条件としました。法制化できなかった場合の措置として、ドイツはギリシャを一時的にユーロ圏から離脱させることを提案するなど(フランスは強く反対)、事態は混迷の度合いを深めています。その為週明けのオセアニア市場では3週連続で円買いが強まって、ドル円は121.90円台まで、ユーロ円は135.40円台まで、ユーロドルも1.1090付近まで下落しました。しかしその後は先週と同様買い戻されています。

今日の海外時間には、経済指標の発表予定はありません。

ドイツは、ギリシャが15日までに改革措置の法制化ができなかった場合に関して、ギリシャがEUに留まったまま一時的(少なくとも5年間)にユーロ圏を離脱し、必要なら債務再編を行う、との提案をしましたが、この提案に対して、フランス、スペインなどが強く反対しているほか、一時的なユーロ圏離脱に関しては法的な根拠もないことから実施の可能性は非常に低いと考えられます。

<本記事ご協力>
チーフストラテジスト 高野やすのり様

高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト