マーケット

ドル高に調整の可能性あり

【著者】

昨晩の概況

昨日はアジア時間に円売りが加速しドル円が一時119円に迫るところまで上昇その後はNY時間にかけて118円を割り込むところまで押し込まれるという円が上下に揺れる1日となりました。米国時間に発表された経済指標は新規失業保険申請件数が若干市場予想より弱かったものの概ね市場予想を上回る好結果が続きましたがドル買いは発表直後のみで長続きせず、ドルは伸びを欠く状態となっています。

ユーロドルも弱いドイツPMIで発表後は売りが入るものの、下を攻めきれず底の硬さをみせています。ここ数日の相場はここの材料に反応は限定的で、大きく偏ったドル買いのポジション動向で右往左往となり短期的には読みにくい相場が続いています。

米国株式市場は堅調な推移となったのに対し、米国債利回りは伸びを欠く状況でドルの上値を圧迫する材料となっています。
ドルの上値が詰まっていることから、ドル円、ユーロドルを中心にドル買いポジションの解消の歯車が噛み合うとドル大崩れという展開にも警戒が必要かもしれません。

スクリーンショット-2014-11-21-9.38.24

【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間に119円に迫る動きとなったものの、その後は失速となり117.75付近まで下押しする場面が見られましたがなんとか踏ん張り118.00を挟んだ攻防を繰り返してきています。本日はイベントも少なく、本邦が3連休に入るということもあり本邦株式市場も含めポジション調整が入りやすい地合いと考えられることから、下方向へのリスクには少し注意したいところです。昨日のサポートとなっている117.75-80付近を割り込んできた際には注意したいところです。

スクリーンショット-2014-11-21-9.29.06

ユーロドルは方向感のない推移が続いていますが底の硬さも目立ち始め、昨日は1.25をしっかりと守る動きとなりました。本日は1.25-1.26のレンジをどちらに抜けていくかで方向感を見出していきたいところです。引き続きショートポジションに偏っていることから1.26を上抜けるような動きとなるとショートスクイーズとなり短期的な上昇が強まる可能性も考えられ、警戒が必要です。

スクリーンショット-2014-11-21-9.29.59

ユーロ円はアジア時間に堅調な推移を続け149円台まで乗せた後は失速となり147.88付近まで押し込まれる展開となりました。日足チャートでは上ヒゲの長い足を残していることから本日は調整が入りそうな状態となっていることから下方向への動きに注意したいところです。まずは昨日のNY時間のサポートとなった147.88を守れるかどうかで割り込むと時間足チャートなどではダブルトップのネックライン割れ状態となることから一定の下落圧力が加わることが予想されます。

スクリーンショット-2014-11-21-9.29.06

ポンドドルは方向感の薄い状態が続いていますが好調な経済指標に支えられ底の硬さが目立ち始めています。本日は昨日のNY時間のレジスタンスである1.574、サポートの1.567付近のどちらに抜けてくるかで方向感を探っていきたいところです。

スクリーンショット-2014-11-21-9.31.43

豪ドルは軟調な推移を続けていましたが昨日は軟調な米国債利回りに押し上げられ、底の硬さをみせました。本日は長い下ひげを残していることから反発に転じることができるかどうかに注目したいところです。昨日のFOMC後につけた高値である0.866を上抜けることができるかどうかに注目したいところです。

スクリーンショット-2014-11-21-9.32.11

【本日の注目材料】

本日は欧州時間にドラギ総裁の公演があることから量的緩和に関して踏み込んだコメントが出てくるとユーロに打撃を与える可能性が考えられますが、すでにオオカミ少年的な状態となっていることから衝撃的な内容とならない限り、インパクトは限定的になるとも考えられます。逆に怖いのはその後のドイツ連銀総裁の講演にて量的緩和に否定的なコメントが出てユーロが買われ、さらなるショートスクイーズでユーロ上昇というシナリオです。

いずれにせよ神経質な展開になることも予想されることから警戒が必要です。
今週末は本邦が3連休となることから、本邦株式市場を始め円絡みの通貨のポジション調整にも注意したいところです。

【本日の予定】

10:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(投票権なし)講演
17:00 ドラギECB総裁講演
18:30 英10月財政収支
19:15 ワイトマン独連銀総裁講演
22:30 加10月消費者物価指数
翌4:45 マイルズ英MPC委員講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様