マーケット

強いユニオンジャック3兄弟

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外国為替マーケット情報|2014/06/16

先週末、注目された日銀の黒田総裁の記者会見は当たり障りのない無難な内容にとどまり、相場への影響は限定的なものとなりました。
米国時間に発表された経済指標は米国の生産者物価指数が市場予想を下回り、前月比でマイナス、ミシガン大消費者物価指数の速報値も前月から低下とドルの下押し材料がならぶ展開となりました。
米国10年債利回りは2.6%を挟んだ攻防を続け、米国株式市場は下げ止まり反発となっています。
先週はユニオンジャック三兄弟(ポンド、豪ドル、NZドル)の強さ(特に対EUR)での強さが目立つ推移が続きました。金利面で強さがあるこの3通貨に市場の注目が集まっています。
また、市場ではウクライナ情勢に続き、イラク情勢の悪化が意識され始めていることには注意したいところです。

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ドル円は反発となり102.00を一時上抜けるところまで盛り返しました。しかし、依然として保ち合い状態での推移は続き、大きな流れの見えない中での推移が続いています。今週はコアレンジである101.00−103.00のどちらへ抜けていくかをまずは見守りたいところです。

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ユーロドルはサポートとなっていた1.3585近辺を割り込んだ後は同水準を回復出来ずに上値の重い推移が続いているものの、底は1.35でしっかりとサポートされる方向感の薄い状態が続いています。今週もこのサポートとなっている1.35を守れるかどうかに注目したいところです。割り込んでくると売り圧力が加速する可能性が高まります。

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ユーロ円は強いサポートであった138.00を割り込むものの、踏ん張っている状態が続いています。日足チャートでは長い上髭を残していることから、引き続き上値の重さも残っていることから再度下値を探る動きとなる可能性も残ります。本日はまず、節目の138.00を守れるかどうかに注目したいところです。

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ポンドドルは続伸となりました。2度目の1.7トライは失敗に終わったものの堅調地合を維持しています。1.7ラインは月足チャートなどでも重要な節目と考えられることから抜け出すと大きな波動となる可能性があります。

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豪ドルは保ち合いを上抜け、0.94を上抜ける動きとなったものの4月の高値である0.946を上抜けることは出来ず、失速となりました。しかし、依然として高値圏の水準はつづけていることから今週も引き続き、0.946を上抜けることができるかどうかに注目したいところです。

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【本日の注目材料】

今週はFOMCがメインイベントとなりますが、米国製造業、住宅市場、物価情勢に関する重要な経済指標の発表が続きます。本日はNY連銀製造業景況指数、鉱工業生産、NAHB住宅市場指数と小粒ぞろいのラインナップとなっています。個々の経済指標による市場へのインパクトは限定的と思われますが、偏った結果となると流れを作る可能性はあるため注意したいところです。

【本日の予定】

08:01 英6月ライトムーブ住宅価格 
12:20 ケントRBA総裁補佐講演
14:00 6月日銀金融経済月報公表
18:00 ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP)(確報値)
18:00 バローゾ欧州委員長講演
21:30 米6月NY連銀製造業景況指数 
21:30 加4月国際証券取引高 
22:00 米4月対米証券投資 
22:15 米5月鉱工業生産・設備稼働率 
23:00 米6月NAHB住宅市場指数 
23:15 ファンロンパイEU大統領講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
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佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト