【東京市場】主要通貨様子見、豪ドルはしっかり

 ドル円は111円10銭台を中心にしたレンジ取引に終始した。昨日の海外市場で米欧の通商問題やIMF世界経済見通しでの見通し下方修正などを受けたドル売りに、一時111円を割り込む動きを見せた後、111円台を回復して迎えた10日の東京市場。この後海外市場でECB理事会や臨時欧州首脳会合などの重要イベントが控えていることもあり、上下ともに動きにくい展開が続いた。

 ドル円のレンジは111円06銭から23銭。日経平均が100円を超える下げとなるなど、市場全体で調整ムードが広がる中で、ドル円の頭も抑えられたが、111円割れを売り込むには慎重な姿勢が見られた。

 ユーロドルは1.1260を挟んで11ポイントの狭いレンジでの取引。ECB理事会では目立った変更を見せず現状維持見込みが広がっている。一時見られたマイナス金利に対する金融機関への対応実施などの期待が後退したことでユーロ売りの動きが後退した。

 ポンドは1.30台半ばでの推移。EUサミットでは12日までのEU離脱期限の延長自体は織り込み済み。延長期間については英国の要求とEU側の主張で隔たりがあり、どのような結果となるか、市場は待ちの姿勢に。

 豪ドルは買いが強まる場面が見られた。デベル豪中銀副総裁が雇用について驚くほど強い、堅調な状況が当面続くと講演で発言し、当面の金利据え置きムードが強まった。豪中銀に関しては早期の利下げ期待が市場で見られていただけに、発言を受けての豪ドル買いの動きに。対米ドルで0.711近辺から0.7150手前まで買い入る格好となった。

minkabuPRESS編集部山岡和雅

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

山岡和雅 | minkabu PRESS編集部

1992年チェースマンハッタン銀行入行。1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍。10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。2016年3月よりみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)グループに入り、現在、minkabu PRESS編集部外国為替情報担当編集長。(社)日本証券アナリスト協会検定会員 主な著書に「初めての人のFX 基礎知識&儲けのルール」すばる舎、「夜17分で、毎日1万円儲けるFX」明日香ビジネスなど メールマガジン「外国為替ディーラーの心の中」( https://www.mag2.com/m/0000094647.html )を毎営業日朝に好評配信中