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TPP交渉大筋合意を受け、NZドルが上昇中!

【著者】

NZドル/円・日足・一目均衡表、【三役好転】を確認!

今週初めに入って来た、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉大筋合意のニュース。
各国の利害が複雑に絡み合い、その調整に難航を極めたTPP交渉ですが、最大の懸案事項であった知的財産や乳製品分野の各国の歩み寄りもあり、ここに世界のGDPの約4割を占める世界最大の自由貿易圏が誕生することに。

このニュースを好感し、参加各国の株式市場も安堵感からの買い先行となり、また個別では、このTPP交渉の混迷の中核とも言えたNZにとって最大の輸出産品である乳製品市場の開放に繋がる大筋合意ということもあり、同国経済にとってまさに曇天からの一筋の光に。

中国の需要鈍化懸念もあり、乳製品価格が12年半ぶりの低水準となっていましたが、このTPP交渉大筋合意のニュースが追い風となり、6日に開催された乳製品電子オークション(GDT)で同製品価格が反発。最安値を付けた8月上旬からの上昇率が6割に達する回復ぶりとなりました。

昨今、最大の輸出産品である乳製品価格の下落基調に伴いさらなる利下げを目論んでいたRBNZ(NZ準備銀行)ですが、同製品価格が6月の利下げ開始前を上回る水準まで回復してきたことで追加利下げ観測がやや後退したこともあり、NZドルは対円・対ドルともに上昇基調に。

NZドル/円の日足・一目均衡表を見てみても、ローソク足の先行スパン(=いわゆる“雲”)上抜け+遅行線のローソク足上抜けが確認でき、基準線と転換線のクロスもあり【三役好転】が確認できる状態。
ただし、週足・一目均衡表では依然「売り基調」を示唆する【三役逆転】状態となっているため、今のところ『戻り』は限定的と見た方がよさそう。

本日から国慶節の連休明けとなる中国ですが、その景気減速懸念は消え去ったわけではないということ、またTPP自体はこれからが困難な国内ハードル(=議会による承認)が各国で待ち受けていることもあり、「TPP交渉大筋合意=買い出動」と安易に決めつけない方が無難
足もとは、次週16日(金)のNZ消費者物価指数(第3四半期)の結果も踏まえた上で、先週の当コラムでもお伝えした【黄金の180日ルール】に則って粛々とNZドル/円“買い場探し”をしてみるのも一案です。

NZドル円 一目均衡

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津田 隆光|マネースクウェア・ジャパン

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」では隔週金曜日にコメンテーターを務める。