FXコラム

Q&A:「谷越えを待って買い、山越えを待って売る」トレードの質問です。

【著者】

1:谷越えを待って買い、山越えを待って売るトレードをしています、上手く行ってます、(感謝) しかし時々エントリーが早すぎて、そこが山頂でなかったり谷底でないことがあります。その時は損切ではなくヘッジを掛けています。リスク管理の点からすればどちらが良いでしょうか?

2:各市場(TOKYO  LONDON NY)のディーラーのランチタイムとは、大体何時ごろですか?(交代制ですか)

3:相場においてどの方が一番短い期間で大きな影響力を持っていますか? またそれぞれの影響力は、何パーセントですか?

デイトレーダー>投機筋>投資家

デイトレーダー24時間で決済、投機筋1日,5日、9日、14日、21日で決済、投資家、実需30日以上で決済、(大体こんな感じでしょうか?)

4:横線のレジスタンス、サポートラインは、どの程度重要でしょうか?

5:出来高は、オシレーターで判断するしかないでしょうか?

1:上手くいっているのは何よりです。繰り返していれば、精度がより高まると思います。

早く入り過ぎるのは、良い傾向だと言えます。ポジションとってなんぼの仕事ですから、躊躇しないのはいいことです。また、早入りでの間違いはすぐに分かるので、対処が容易だからです。もちろん、間違いでない場合の利益は大きくなります。

ヘッジとは、両建て、先物があれば先物での反対売買、オプションの利用、あるいは、例えばドル円のポジションならば、ユーロ円のポジションを反対方向に持って、実質ユーロドルのリスクに変えるようなことですね。他にヘッジの方法がありますか?

どの方法をとっても、スプレッドリスクや手数料が余計にかかる上に、次の判断が遅れますので、リスク管理の点からすれば「損切り」が一番です。

2:ランチタイムは各拠点の午前11時半から午後1時半までの間です。マネージャーや、プロップなど、ポジションを大きく取る人間の方が長く取るので、その時間は多少なりとポもジションを減らすことになります。

必ずしも交代制ではありませんが、誰かは必ずデスクに残っています。

3:デイトレーダーは投機家です。

投機家は、ポジションの保有期間の短い順に、スカルパー、デイトレーダー、スウィングトレーダーとなり、マーケットメーカーとしてのディーラーは前の2つにまたがり、マネージャーやプロップは後ろの2つにまたがります。ヘッジファンドはスウィングトレーダーか、それ以上ですね。

それ以上の保有は投資家で、最長は年金・保険ですが、輸出入などの実需は売り切り、買い切りです。

誰かが、一番影響力を持つということはありません。誰かがポイントで動くと、多くがついて来るのが相場です。ただ、大きくポジションを取っても、それを長期間維持することは(事情でも意欲でも)難しいので、時間と共にポジションも影響力も減っていくのが自然です。

決済は、席を離れる前、1日の終わり、週末、月末、四半期末、年度末など、ルールや評価で決められた所で多く出ます。
また、長期休暇前などはリスク管理面で多く出やすいです。

4:横線のレジスタンス、サポートラインとは、前の高値、安値という意味ですね? 誰にでも分かる場所なので、斜めに引くレジスタンス、サポートラインよりも、むしろ重要だといえます。一目均衡表などは、一定期間の高値、安値を重要視したテクニカル指標です。

これも、どの程度重要だということはなく、取り敢えず敬意を払い、機能すれば従うといったところです。

5:質問の意味がよく分かりません。株式ですと、デイトレでも歩み値などで出来高が分かります。FXでは、通常の取引時間にビッドアスクのスプレッドが開くと、大きな出合いがあった可能性があります。

それよりも、チャートに出る値動きの方がはるかに重要(価格でしか損益が決まらない)ですから、出来高はそれほど気にしなくていいと思います。

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矢口 新

矢口 新

大学卒業後、国内外の大手証券会社にて為替、債券のディーラー、機関投資家セールスを勤めた後、株式会社ディーラーズ・ウェブを創業(2002年5月~2013年5月)。2013年4月まで同社代表取締役社長。