足もとのトルコリラ/円は“嵐の前の静けさ”・・・か?

【著者】

上図チャートの各メルクマールを確認すると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足が赤色の雲(=抵抗帯)の下方にあること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方にあること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっていること(上図青色点線丸印)から、足もとのトルコリラ/円は上方硬直性相場が継続していることが見て取れます。

上図チャートにおいて、特に注目すべきポイントは・・・BB・±2σラインの動向。本稿執筆(9/7)時点では、両ラインが21日MAに向かって収縮する、いわゆる“スクイーズ”となっており、これは相場の力を溜め込むメルクマールと捉えて良いでしょう。これからの時間において、両ラインが拡張する、いわゆる“エクスパンション”となった場合は、「相場の力の拡散/発散」→「トレンドモメンタムの強まり」となることが想定されます。

その“トリガー”(=引き金)となり得るのが、8/13に付けた安値である「15.40円」(上図黄色矢印)。これからの時間において、ローソク足が当該レート(=15.40円)を下回った場合は、前述したBBの“エクスパンション”を伴いつつ、下降モメンタムが強まる可能性も想定すべきでしょう。

その動意となり得るカタリスト※の一つは、13日(木)に予定されている、TCMB(トルコ中銀)政策金利発表でしょう。(※カタリスト:マーケットの変動を誘発する材料・きっかけのこと。) その発表までは、BBの“スクイーズ”を伴って相場の小動きが継続する、いわば『嵐の前の静けさ』となるのでしょうか。いずれにしても、13日のTCMB会合結果は要注目と言えるでしょう。

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津田 隆光|マネースクエア 市場調査部 チーフアナリスト

津田 隆光

NTAA認定テクニカルアナリスト(CMTA)。 テクニカル分析をベースとしたレポートを執筆する他、ラジオNIKKEI「ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア」ではコメンテーターを務める。