米長期金利低下、各国株価軟調で円買い強まる 2014/4/14

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/04/14

ECB高官のユーロ高けん制発言続く

金曜日の海外時間には、米経済指標結果を受け反落する場面もありましたが、各国株価と米長期金利が低下したことから円買いが強まりました。金曜日から週末にかけて、ECB高官の追加緩和を示唆する発言が続いたことなどからユーロは下落しています。

欧州時間序盤、日経平均先物が上昇したことから円売りが強まって、ドル円は101.80円台まで、ユーロ円は141.50円台まで上昇しました。しかし、欧州株と米長期金利が下落したことから日経平均先物も下落し円買いが強まって、ドル円は101.30円台まで、ユーロ円は140.60円台まで反落しました。この間ユーロドルも1.3860台まで下落しました。

NY時間にはいって、発表された米・3月生産者物価指数が予想よりも強い結果だったことから米長期金利と各国株価が下げ止まりました。その後に発表された米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数も予想よりも良い結果だったことから米長期金利と各国株価がやや上昇し、円売りが強まって、ドル円は101.70円付近まで、ユーロ円は141.20円台まで、ユーロドルも1.3900付近まで反発しました。

NY時間午後にかけてクーレECB理事が「ユーロが上昇すればするほど緩和的な金融政策の必要性が高まる」などと述べたこともあって、ユーロドルは1.3880台まで、ユーロ円は140.90円台まで反落しました。

週末にドラギECB総裁が
「EUR相場の上昇は、我々の金融政策のスタンスを引き続き緩和的なものとし、更なる緩和措置を必要とさせるだろう」

クーレECB理事が
「ECBはさらなる金融緩和を排除しておらず、必要なら資産購入を行う用意がある」
と述べたほか、ウクライナ東部で治安部隊と親露勢力の武力衝突が発生したことなどから、週明けのオセアニア市場ではユーロが売られて取引きを開始しました。

一方ドル円は、朝方日経平均が下落したことから101.40円台まで下落しましたが、その後日経平均が反発したことからやや買い戻されています。

今日の海外時間には、ユーロ圏・2月鉱工業生産、米・3月小売売上高の発表が予定されています。

金曜日も米長期金利の低下が続く中、各国株価も軟調に推移して円買いが続きました。また週末にかけてECB高官の追加緩和を示唆する発言が続いたことから円が独歩高になっています。先週の日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の会見で、当面追加緩和の可能性が低いことが強調されたことからしばらくは円の買戻しが出やすい状況が続くと予想されます。

<本記事ご協力>

チーフストラテジスト 高野やすのり様
■メッセージ等はこちら
>>高野やすのり様プロフィールページ

高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト