米長期金利、日経平均先物上昇で円売り続く

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外国為替マーケット情報|2014/06/03

ドイツ各州のCPIは弱い結果でユーロ売りに

昨日の海外時間には、米・5月ISM製造業景況指数が間違って弱い結果と発表されたことから(後で2度修正された)ドル売りが強まる場面もありましたが、米長期金利が上昇し日経平均先物が15000円台に乗せたことから円売りが強まりました。

欧州時間序盤、発表された独ザクセン州をはじめとして各州の消費者物価指数が予想よりも弱い結果だったことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3590台まで、ユーロ円は138.60円台まで下落しました。しかし各国株価が下げ止まったことからユーロも買戻しが優勢となって、ユーロドルは1.3610台まで、ユーロ円は139.00円台まで上昇しました。この間日経平均先物が堅調に推移したことからドル円も102.10円台にやや上昇しました。

NY時間にはいっても欧州時間の流れを引き継ぎ、ドル円は102.20円台まで、ユーロドルは1.3620台まで、ユーロ円は139.20円台まで上昇しました。その後ややユーロは売り戻され、ユーロドルは1.3600台まで、ユーロ円は139.00円台まで売られました。
その後米・5月ISM製造業景況指数が予想を大きく下回る53.2と発表されたことから米長期金利が低下しドル売りが強まって、ドル円は102.00円台まで下落し、ユーロドルは1.3620台まで上昇しました。しかし米長期金利が下げ止まったことからドル円は102.20円台まで上昇し、ユーロドルは1.3600台まで下落しました。ところがISMが、米・5月ISM製造業景況指数を予想を上回る56.0に修正すると発表したことから米長期金利が上昇し、ドル買いが強まって、ドル円は102.40円台まで上昇し、ユーロドルは1.3580台まで下落しました。しかしIMSが再度指標を修正し55.4としたことから米長期金利の上昇が止まり、ドル買いも一段落しました。

今日の海外時間には英・5月建設業PMI、ユーロ圏・5月消費者物価指数、ユーロ圏・4月失業率、米・4月製造業受注の発表と、ジョージ・米カンザスシティー連銀総裁の講演が予定されています。

昨日はドイツ各州の消費者物価指数が弱い結果だったことからユーロ売りが強まりました。今日発表されるユーロ圏・5月消費者物価指数は予想があまり弱気ではないことから、予想比下振れの結果となった場合、再びユーロ売りが強まる、と予想できます。
一方米長期金利の反発で上昇したドル円ですが、102円台後半から103円にかけては、実需を含めて売りが控えていると見られることから、一段高となるのは難しいかもしれません。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト