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米長期金利は年初来最低水準を試す展開か

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外国為替マーケット情報|2014/05/07

長期金利低下続けばドル円も年初来安値を試す展開に

米長期金利(10年債利回り)は1月下旬から概ね2.60%から2.80%の間を推移していました。

4月下旬から再び低下して、レンジの下限を試す展開となっていましたが、先週金曜日、発表された米・4月雇用統計の強い結果を受けて米長期金利は一旦2.70%近くまで反発しました。ところがその後急激に低下して、2.60%を割り込んで、2月3日につけた年初来最低水準を試す展開になっています。

今回の長期金利低下は、どんな理由があるにせよ強い雇用統計結果にも関わらず米長期金利とドル相場が上昇しなかったことから、債券を売っていた(金利上昇にベットしていた)向きがショート・カバー(買戻し)をせざるを得ない状況になったことが一つの要因と考えられます。

また、前月の雇用統計でやや持ち直しの兆しが出ていた労働参加率が、今回の雇用統計で急低下してリーマンショック後の最低水準を更新、1978年以来の低水準にまで落ち込んだ事で、労働参加率に問題意識を持っているイエレンFRB議長が、再びハト派色を強めるのではないか、という思惑もあると思います。そうなれば利上げ開始のタイミングが後ずれするとの見方で長期金利が低下していると考えられます。

今後も米長期金利の低下が続けば、円高傾向も続き、ドル円は年初来安値、そして100円割れを意識した動きとなると考えられます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト