米国小売売上に注目

【著者】

外国為替マーケット情報|2014/06/12

昨日は材料の薄いなか、欧州時間にドル売りが強まりドル円は102円台を割り込み、下値を探っていたユーロドルは反発する場面がみられました。
欧州時間に発表された英国雇用統計は良好な結果となり、強い英国ファンダメンタルズが再認識させられ早期利上げ観測を後押しする材料となりポンドが底堅さをみせています。
米国10年債利回りは不安定推移、高値圏での推移が続き警戒感が強まっていた株式市場は全面安の展開となりました。
本日のオセアニア時間にはニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利の発表が行われ市場予想通り3.25%への引き上げが発表されました。予想通りの結果でしたが、今のところNZドルは上昇を続けています。注目はマイナス金利を先週発表した対ユーロで、キャリートレードが意識されてか先週末から大きな下落となりました。
先ほど発表となった豪5月雇用統計では失業率は横ばい、雇用者数変化は市場予想に反しマイナスであったことから豪ドル売りが強まっています。しかし、事前に求人件数などが弱かったことから昨日から売りが強まっていたことや、雇用者数変化の内訳をみると正規雇用者数が増加に対して非正規雇用者が減少し足を引っ張っていたことから内容的にはそれほど悲観する内容ではないことから大きな下落には今のところつながっていません。

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【主要通貨ペアの動き】

ドル円は昨日の欧州時間にサポートとなっていた102.20を割り込み下落スピードが加速し101.85付近まで押し込まれる展開となりました。その後は持ち直したものの102.00を挟んだ攻防が続いています。日足チャートでは雇用統計後の安値である102.10を割り込んできていることから小さなダブルトップのネックライン割れとなり、その102.10がレジスタンスとなっていることから、101.70近辺までの下落余地は残っている状態となっています。
本日は米国時間に米国小売売上高、明日に日銀の金融政策決定会合が控えていることから米国時間までは様子見モードが強まるかもしれません。

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ユーロ円は欧州時間にドル円の下落に併せて下値を探る動きとなりました。一時はサポートと考えられていた138.00を割り込み冷やりとする場面もありましたが137.9を少し割り込んだところがサポートとなり下落が一段落しているところです。日足チャートでは終値ベースでは138円台をなんとか守っていることから完全に崩れたともいい難い状況となっています。再度下値を探り、137.9をしっかりと割り込むと大崩れの可能性が高まります。

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ポンドドルは引き直したトレンドラインにサポートされ反発に転じました。昨日は強い英国雇用統計が起爆剤となり反発に転じています。日足チャートでは引き続き保ち合い状態の中での推移となり、依然として方向感は見いだせない状況となっています。

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豪ドルは下降トレンドラインを上回ったものの0.94の上では上値が重く0.93台まで押し戻されている状況となっています。本日の求人広告数が弱かったことから不安視される本日の豪雇用統計を意識してなのか上値の重い推移が続いています。やはり、5月の高値である0.941、4月の高値である0.946をしっかり上抜けるまでは本格的な上昇モード突入とはいえないと思われます。

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【本日の注目材料】

本日は米国時間に5月米国小売売上の発表が予定されています。先行する既存店売上高や自動車販売台数などは良好な結果であることから期待が高まっています。市場予想以上に良好な結果となれば上値の重たいドル円のカンフル剤となると考えられますが、期待が高まっているだけに弱い結果が出てしまった際のインパクトは大きいと予想されます。

【本日の予定】

08:01 英5月RICS住宅価格
08:50 日4月機械受注
08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:30 豪5月雇用統計
12:45 日5年国債入札
17:00 6月ECB月報
18:00 ユーロ圏4月鉱工業生産
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 米5月小売売上高
21:30 米5月輸入物価指数
21:30 加4月新築住宅価格指数
23:00 米4月企業在庫
翌0:15 ポロズBOC総裁会見
翌2:00 米30年債入札

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チーフストラテジスト 佐藤甲様
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佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト