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英国総選挙

【著者】

昨晩の概況

昨日は米国時間に発表されたADP雇用統計が弱い結果となったこともありユーロを中心としてドル売りが強まる展開となりました。直近のドルの弱さは明日に雇用統計への不安が高まっていることもありますが、溜まりすぎたユーロ売りのポジション調整が大きいと考えられます。
債券市場でも長期金利はジワリと上昇しており、ECB量的緩和をにより強まった債権買いに調整が入っている状態を見ても、ECB量的緩和導入によるオーバーシュートに対する調整が強まっていることが確認できます。

米国債利回りもジリジリと上昇していますが、ドルをサポートする材料とはならず、ドル円などは上値の重い推移が続いています。
また、原油価格も底堅い動きが続いていることやIvey景況指数が強かったことから、カナダドルは堅調な推移となっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はGW中に120円台を回復する場面も見られましたが、その後は失速となり方向感の薄い推移を続けています。直近では米国債利回りが底堅さを見せているものの、相関性は薄い状態となっています。118円から121円くらいのレンジでの推移が続いていることから、このレンジを抜け出すまではしばらく方向感の薄い推移が続くことが予想されます。

本日は明日に雇用統計を控えていることもあり様子見モードが強まることが予想されますが、昨日のサポートとなった119.20付近を下抜けるような動きとなると、もう一段下値を探る動きとなる可能性もあるため警戒が必要です。

ドル円

ユーロドルは底堅い弱い米国貿易統計、ADP雇用統計の結果がユーロ買い戻しに拍車をかけ、とうとう1.13を上抜ける動きとなりました。1.1251.15付近のレンジは1月後半から2月前半にかけて揉み合いとなったゾーンであることから、ここからの上値を追うにはそれなりの力が必要になると考えられます。
とはいえ、しっかりと1.15を上抜ける動きとなると、売りポジションがさらに絞り出され1.2台を目指した上昇となる可能性が大きく浮上するため、今週はこのゾーンをしっかりと上抜けることができるかどうかをしっかりと見守りたいところです。

ユーロドル

ユーロ円はユーロドル同様に底堅い動きとなり135円台へ乗せる動きとなっています。次にレジスタンスとして意識されるのは2月中旬の高値である136.7付近で上抜けると140円台を目指した波動となる可能性が高まるため警戒が必要です。
本日はしっかりと135円台を守れるかどうかに注目したいところです。

ユーロ円

ポンドドルはドル売りの流れに押し上げられ、底堅い推移となったものの、本日予定されている選挙を控えていることもあり、その他通貨に比べて上昇は限定的で方向感の薄い状態となっています。
選挙の結果速報次第ではテクニカルに関係なく、上下に大きく振れる神経質な展開となる可能性もあるため警戒が必要です。

ポンドドル

豪ドルは底堅い動きとなったものの0.8台では上値の重さが目立っています。長めな上ヒゲとなっているため、本日も伸び悩む可能性が考えられます。5月序盤のレジスタンスからサポートに転じた0.792付近は割り込むと下落が加速する可能性もあるため注意したい水準です。

豪ドル

【本日の注目材料】

本日は英国の総選挙が予定されています。世論調査では僅差となっていますが、注目は保守党が過半数の議席を確保できるかで、過半数を獲得できれば政局安定、経済への期待も重なりポンド買いでの反応となると考えられ、保守党が第1党となった場合でも過半数を獲得できなかった場合にはポンド売りでの反応となる可能性も考えられます。

また、労働党が第1党となるようであればサプライズでポンド売りとなることが予想されます。今のところ選挙を材料としたポンドへ影響は限定的なものにとどまっていますが、時間とともに神経質な動きとなる可能性も考えられるため、警戒が必要です。

米国時間には新規失業保険申請件数の発表が予定されています。昨日のADP雇用統計が弱かったため、米国労働市場に対する不安が高まっている状況と考えられることから、弱い結果となった場合の「明日の雇用統計大丈夫か?」との不安からのドル売り加速には警戒したいところです。

【本日の予定】

英国総選挙
10:30 豪4月雇用統計
15:00 独3月製造業受注
20:30 米4月チャレンジャー人員削減予定数
21:30 米新規失業保険申請件数
21:30 加3月建設許可件数
21:30 オルセン・ノルウェー中銀総裁講演
翌1:45 メルシュECB理事講演
翌4:00 米3月消費者信用残高

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト