マーケット

ドル売りの巻き戻し

【著者】

昨日からの流れ

昨日は本邦が祝日ということでアジア時間は閑散とした状態が続いた後、海外市場では先週大きく進んだドル売りの巻き戻しが進むような動きとなりました。アトランタ連銀総裁やリッチモンド連銀総裁といったFOMCメンバーからのタカ派コメントが続いたこともドルの支援材料になったと考えられます。ドル円は112円台を試す動き、ユーロドルは1.12前半まで押し込まれる動き、豪ドルなども対ドルで軟化する動きとなりました。
株式市場はダウが7日連続上昇するなど強い動きとなり、また、原油価格は上値の重い場面もありましたが、反発を強める動きとなり、リスクオンの流れがやや強まる状態となっています。

主要通貨ペアの推移(2016/3/22)

USDJPY

上値の重い推移が続いていたドル円は2日間下げ渋る動きとなり、終値ベースでの111円割れは未遂に終わっています。本日は112.10付近が3月にサポートとして活躍しており、戻り売りを狙う参加者の売りたい水準となるため、この付近をしっかりと上抜けることができるかどうかに注目したいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは上昇に一服感が出始め、上値が詰まっていますが、1.12台前半では下げ渋る動きとなっています。現在、FOMC直後の第1波で上昇したところまでの押し目となっており、この水準で踏みとどまれるかどうかに注目したいところです。大きな流れでは1.15付近が昨年からレジスタンスとして活躍しているため、この水準を上抜けると本格的な上昇基調が強まる可能性が浮上します。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円はドル中心の相場ということもあり、方向感の薄い推移が続いています。昨日も125円台前半から、126円付近での上下動となっており、読み難い動きが続いています。先週から、125円台前半がサポートとして活躍しているため、125.00を守れるかどうか、2月からの高値を結んだトレンドラインを上抜けるかどうかでまずは方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルも上昇一服の動きとなりました。日足チャートを見ると、短期的には、安値、高値を切り上げる上昇基調の強い状態となっており、また、昨年12月と今年3月の高値を結んだトレンドラインの上での推移となっています。このトレンドラインを再度割り込むかどうか、また、2月からの安値を結んだトレンドラインを守れるかどうかなどでこの上昇基調の変化を探っていきたいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルも上昇が一服する動きとなっています。短期的には急な上昇となっていたため、多少の調整が予想されますが、心理的節目となる0.75や安値を結んだトレンドラインを守れるかどうかをしっかりと確認したいところです。これらの水準を割り込むような動きとなると、短期的に調整が勢い付く可能性もあるため、注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア時間にスティーブンス総裁の講演を含め、RBA関係者のコメント機会が予定されています。今年に入り、底堅い推移となっている豪ドルの水準などに関してや金融政策に関するコメントが出てくるようであれば、豪ドルの上値圧迫材料となる可能性が挙げられます。

欧州時間以降はユーロ圏各国のPMI速報値やドイツのIFO景況指数、ZEW景況指数に加え、英国の消費者物価指数の発表が予定されています。
ユーロ圏の景況感については原油価格下落や金融緩和の効果などから引き続き底堅い結果となることが想定されますが、冴えない結果となってしまうとユーロの上値圧迫材料となるかもしれません。英国の消費者物価指数はポンドが少し下落していることや資源価格が下落が一段落したことなどから、底堅い結果となるとポンドの下支え材料となると考えられます。

米国時間は住宅価格指数やマークイットの製造業PMI、エバンス総裁の講演など細かいイベントが続きますが、大きな流れには影響がなさそうなものばかりです。上昇が続いている株式市場や、昨日も底堅さを見せた原油価格の動向などを探りながら市場のリスク許容度を確認していきたいところです。

本日の予定

09:30 豪1012月期住宅価格指数
09:45 エディRBA総裁補佐コメント機会
14:15 スティーブンスRBA総裁講演
17:00 仏3月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)
17:30 独3月製造業PMI・サービス業PMI(速報値)
18:00 独3月Ifo景況感指数
18:00 ユーロ圏3月総合・製造業・サービス業PMI(速報値)
18:30 英2月消費者物価指数・小売物価指数・生産者物価指数
18:30 英2月財政収支 
19:00 独3月ZEW景況指数 
19:00 ユーロ圏3月ZEW景況指数 
21:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
22:00 米1月住宅価格指数
22:30 フォーブス英MPC委員講演
22:45 米3月マークイット製造業PMI(速報値)
23:00 米3月リッチモンド連銀製造業指数 
翌1:30 エバンス米シカゴ連銀総裁(投票権なし)講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト