材料受け上下するも水準訂正なし

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外国為替マーケット情報|2014/04/24

日米共同声明でTPPに関する進展はなし

昨日の海外時間には、米経済指標が強かったことから円売りが強まる場面と、ウクライナのリスクを懸念して円買いが強まる場面がありましたが、結果的には水準の変化はありませんでした。

欧州時間序盤、発表された独・4月IFO景況指数が予想よりも良い結果だったことからユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.3840台まで、ユーロ円は141.70円台まで、ドル円も102.40円台まで上昇しました。しかし、ドラギECB総裁が「為替相場は、物価安定見通しの評価で重要度が増している」「より広範囲の資産買入れプログラムが選択肢に」「必要なら銀行に貸し出しを促すことを目的としたより長期のリファイナンスオペや、資産担保証券(ABS)買入れプログラムで対応」などと述べたことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3810台まで、ユーロ円は141.40円台まで、ドル円も102.30円台まで下落しました。

NY時間にはいって、発表された米・3月耐久財受注が予想よりも良い結果だったことからドル買いが強まって、ドル円は102.60円台まで上昇し、ユーロドルは1.3790台まで下落しました。この間ユーロ円は一旦141.70円台まで上昇したあと141.40円台まで下落しました。その後、プーチン露大統領がウクライナ情勢に関して緊急会見を行うとの噂が広がったことから、米長期金利が低下し、ドル円は102.00円台まで下落し、ユーロドルは1.3820台まで反発し、ユーロ円は141.00円台まで下落幅を拡大しました。その後NYダウと米長期金利が反発するとドル円は102.30円台まで、ユーロ円は141.50円台まで反発し、ユーロドルは1.3830台まで上昇幅を拡大しました。

東京時間にはいって、日経平均が上昇したことから円売りが強まりましたが、その後日経平均が反落したことから円も買い戻されました。

今日の海外時間には、英・3月小売売上高指数、米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されています。

今日発表になった日米共同声明では、安全保障問題では日米の協力が強く強調されましたが、TPPに関しては「重要な課題について前進する道筋を特定した」とされるに留まっており、経済面ではオバマ大統領の訪日が大きな前進にはつながりませんでした。この事実が来週以降の日本の株式市場にどんな影響を与えるのか見ていく必要があります。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト