ドル高、円安で高値更新_9/10

【著者】

政府日銀が円安待望?

欧州時間にはいってドル円はさらに買われ、一時106.80円を窺う水準まで上昇しました。

背景には米長期金利が5.18%と昨日の海外時間の水準を上抜けてきていることによるドル高基調がありますが、さらに円安の材料もあります。

それは政府・日銀幹部の円安歓迎発言が相次いでいることです。そのため海外勢を中心に、一段の円安の動きを想定した新たな円売りが続いていると考えられます。

今月4日の日銀金融政策決定会合後に行われた黒田日銀総裁の会見では「今の水準から円安になることが、日本経済にとって何か非常に好ましくないとは思っていない」と述べたのに続き、今日は岩田規久男副総裁が「円安進行には輸出促進効果があり、海外子会社からの配当が円換算で増える」などと述べています。

一方政府サイドからは8日に内閣官房参与の浜田エール大名誉教授が「円安はさらに進みそうに見受けられる」「円安は企業収益、設備投資、税収、雇用を押し上げる」と述べています。そして今日西村内閣府副大臣が「円安基調はマクロでみれば、日本経済全体にとってみればプラスであることは間違いない」と述べています。

全般的なドル高の中でユーロなどの動きが一段落していますが、政府と中央銀行が自国通貨安を望む発言をしたことで、ドル買いの相手として円が選ばれる、という構図が続きそうです。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト