米国消費者物価指数に注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日はアジア時間に中国の1012月期GDPが市場予想通りの結果となり、材料出尽くし感、中国の景気刺激策への期待へと発展し、欧州時間にかけてリスク回避の巻き戻しの動きが強まり、円やユーロが底堅さを見せる動きとなりました。しかし、米国時間には原油価格が軟調な推移を続けたこともあり、円やユーロが買い戻される動きとなりました。

また、カーニーBOE総裁の講演にて「今は利上げをする時期ではない」とのコメントや賃金の上昇率の伸び悩みを懸念するコメントなどを受けてポンド売りが強まっています。
資源国通貨も欧州時間にかけては底堅い動きとなったもののその後は上値の重い推移となっています。また早朝のニュージーランドの消費者物価指数が弱い結果となったことを受けてNZドル売りが強まりました。

主要通貨ペアの推移(2016/1/20)

USDJPY

ドル円は欧州時間にかけて底堅い推移となり、118円台に乗せる動きとなったものの、118円台では上値が重く117円台に再び押し戻される動きとなりました。方向感の薄い状況が続いているため、先週から続く116.50118.40のレンジをどちらに抜け出すかで方向感を探っていきたいところです。下に抜け出して116.00割れるような動きとなった際は大崩れにつながる可能性もあるため、注意が必要です。本日は米国の消費者物価指数の結果により、上下に振れる可能性があるため注意が必要です。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは引き続き方向感を欠く動きが続いているため、方向感が出るまでは様子を見たいところです。今年のサポートとなっている1.07と昨年12月のレジスタンスとなった1.106付近のどちらかを抜け出すまでは大きな方向感は出て来ないかもしれません。
今週はECB理事会を控えていることもあり、本日も方向感を欠く動きとなる可能性もありますが、米国の消費者物価指数の前後は注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は方向感の薄い中、少し上昇する動きとなりました。引き続き今年序盤からのレンジである126.78-129.10をどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは欧州時間にかけては底堅い動きとなり、消費者物価指数の発表までは上昇となりましたが、その後は下値を切り下げる動きとなり、とうとう1.42台を割り込む動きとなりました。昨日のNY時間の反発は1.42で抑えられているため、本日はこの1.42台を回復できるかどうかで反発地合いの強さを確認したいところです。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは下げ止まる動きとなり0.69台を回復する動きとなりました。しばらく売りが続いたこともあり、本日も買い戻しの動きが続く可能性も考えられます。本日は昨日のレジスタンスとなった0.696付近を突破できるかどうか、昨日の欧州時間以降のサポートとなった0.69付近を守れるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は欧州時間に英国の雇用統計の発表が予定されています。BOEが賃金の伸び悩みを懸念していることもあり、賃金が伸び悩む結果となると利上げ観測が遠のき、ポンドの上値圧迫材料とることが想定されます。逆に賃金の上昇が確認されるようであれば、短期的に溜まったポンド売りのポジションが巻き戻される可能性も考えられます。

米国時間は米国の消費者物価指数に注目が集まります。FOMCメンバーのコメントではインフレ率の伸び悩みを懸念する声が上がっていることもあり、冴えない結果となると米国の利上げペース後退が強く意識されるとドル売りが強まると考えられます。

また、カナダの政策金利の発表にも注目が集まります。市場では一部で利上げを予想する声も上がっており、利下げとなるとカナダドルの上値をさらに圧迫する可能性が挙げられます。
そして、引き続き、下げ止まらない原油価格や昨日は底堅さを見せた株式市場の動向などにも警戒が必要です。

本日の予定

17:10 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
18:30 英11月雇用統計
20:30 ルッテ・オランダ首相、ユンケル欧州委員長会見
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:30 ゴールドマン・サックス1012月期決算発表
22:30 米12月消費者物価指数 
22:30 米12月住宅着工件数・建設許可件数 
22:30 加11月卸売売上高・製造業出荷
翌0:00 カナダ銀行(BOC)政策金利発表
翌1:15 ポロズBOC総裁会見
翌6:30 NZ12月企業景況感

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト