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今後の米国経済指標に注目 5/26

【著者】

昨晩の概況

先週末からは米国のコア消費者物価指数が強い結果となったことからドル全面高の動きとなり、昨日は英国、米国市場が休場ということもあり値動きは限定的なものにとどまっています。ドル円は現在しっかりと121円台に乗せる動きとなり、ユーロドルは1.1を割り込むところまで押し込まれています。

先週のイエレン議長の講演においても時期はともかく、利上げに向かう米国、緩和姿勢が続く英国以外のその他という構図が明確になってきたこともあり、米国の経済指標に対してもポジティブな結果に強く反応するような状態が続いています。

ただし、本日も含め今後の米国経済指標にて冴えないものが続くようであれば、利上げ開始時期が大きく遅れる、または利上げできるのかという状況に陥り、ドル買いの巻き戻しモードにつながるという可能性もでてきます。
もちろん、米国経済指標にて良好なデータが続き、9月利上げ開始が本格的に意識されるようであれば、さらにドル買いが進むというシナリオも十分に考えられます。そのため、今後の米国経済指標はしっかりと注目したいところです。

NYダウ

主要通貨ペアの推移

ドル円は米国消費者物価指数の発表後に急騰となった後は英米の祝日のため小動きにとどまっています。今週は昨年から上値を抑えている122.00を突破できるかどうかに注目したいところです。保ち合いは完全に上抜けた状態であるため上昇への期待は高いものの122.00を突破できずに失速となるとポジション整理が進む可能性も考えられます。

また、122.00の上にはストップ買いがそれなりに溜まっていることが想定されるため、接近した際には十分に注意したいところです。

ドル円

ユーロドルは下落基調が強まっています。レジスタンスからサポートに転じた1.105を割り込み、節目の1.1を割り込む動きとなっています。日足チャートではダブルトップのネックライン割れのような状態となっていることから1.05付近も視野に入れた下落となる可能性も浮上しています。
ただし、市場のポジションは多少整理されたものの売りに大きく傾いている状況には変わりないため、下がったところでは利益確定が入りやすい状況ということには注意したいところです。

ユーロドル

ユーロ円は上値の重い推移が続いています。日足チャートでは5月5日のサポートなっている133.00を割り込むような動きとなると、下落圧力がさらに強まりそうな形となっています。本日は、この133.00を守れることができるかどうかにまずは注目したいところです。

ユーロ円

ポンドドルは米国消費者物価指数を受けて前日の上昇分を全て吐き出す動きとなりました。ポンドを積極的に売るというよりはドル買いに押され、4月から頑張っていた分、3連休を前に利益確定が大きく進んだという状況です。日足チャートでは5月19日のサポートとなった1.545付近を割り込むと、下落が加速しそうな形となっています。

ポンドドル

豪ドルは上値の重い推移が続いています。日足チャートでは5月5日のサポートとなった0.7787付近を割り込むと、下落圧力がさらに強まりそうな形となっています。本日は昨日のレンジである0.7800-0.7840をどちらに抜けてくるかで、まずは方向感を探っていきたいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日はアジア、欧州は目立った経済指標は予定されておらず、米国時間に経済指標の発表が集中しています。

米国耐久財受注はISM製造業景況指数の新規受注が改善していたため、少し期待できますが、引き続き苦しい状況にあるエネルギー部門の設備投資減少、自動車販売台数の伸び悩みなどを考慮すると強弱どちらにも振れる可能性はあるため発表前後は警戒が必要です。

新築住宅販売件数は、先日発表された住宅着工件数に続き強い結果となるかどうかに注目が集まります。雇用情勢の改善により、期待が高まりますが、弱い結果となってしまうと先日の冴えない中古住宅販売件数と併せて住宅市場の停滞が意識されるかもしれません。

消費者信頼感指数は先行するミシガン大の消費者信頼感指数が伸び悩む結果となり期待薄の状態となっているため、ポジティブサプライズとなると市場へのインパクトは大きくなると考えられます。

【本日の予定】

07:45 NZ4月貿易収支 
12:45 日20年国債入札
19:00 英5月CBI流通取引調査
21:30 米4月耐久財受注
22:00 米3月住宅価格指数
22:00 米3月SP/ケースシラー住宅価格指数
22:45 米5月マークイット総合・サービス業PMI(速報値)
23:00 米4月新築住宅販売件数
23:00 米5月消費者信頼感指数
23:00 米5月リッチモンド連銀製造業指数
23:30 米5月ダラス連銀製造業活動指数
翌1:30 フィッシャーFRB副議長講演
翌2:00 米2年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様