今日は米国雇用統計

昨日はギリシャ絡みの報道でユーロを中心に右往左往する場面もみられたものの、市場は比較的、楽観的な受け止め方をしているようです。世論調査も僅差ながら、改革案の受け入れに賛成票が上回っていることなども期待を押し上げていると考えられます。昨日の株式市場は堅調な推移が目立ち、ユーロ売り、欧州株買いが再開しているのかユーロは上値の重い状態となり、リスクオンのユーロ売りが見られる動きとなりました。

NYダウ

昨日米国時間に発表された米国経済指標は雇用統計の前哨戦とも言えるADP雇用統計、最新の製造業の景況感を確認できるISM製造業景況指数が共に市場予想をしっかりと上回る結果となったことはドル買いを強くサポートする結果となりました。

主要通貨ペアの推移

ドル円はアジア時間から堅調な推移が続きしっかりと123円台に乗せる動きとなりました。ギリシャ問題が楽観視されリスクオン地合いが強まったことに加え、米国経済指標が改善を見せたことなどが下支え材料となりました。

本日は米国雇用統計のため、結果に依存する面が大きいと考えらえれますが、昨日のADPが強い結果となっているため、発表前までは期待からドル買いが入りやすいかもしれません。

日足チャートでもしっかりとそこを固めた感もあり、一度124円を試しに行きそうな形となっています。

ドル円

ユーロドルは欧州時間序盤などに報道で右往左往し不安定な動きとなる場面もありましたが、終わってみれば上値の重い推移となり、1.1台中盤まで押し込まれる動きとなっています。

日足チャートでは4月の安値と5月の安値を結んだサポートラインを割り込むような動きとなり、下落圧力が強まりそうな形となっています。

ユーロドル

ユーロ円は底堅いドル円に支えられるものの、上値の重い推移が続き、なんとか136.00を守っている状態となっています。本日はサポートとして踏ん張り続けている136.00を守りきれるかどうかに注目したいところです。割り込んだところには多少ストップ売りが溜まっていると想定され、割り込むと短期的に下落速度が強まる可能性があります。

ユーロ円

ポンドドルは英国製造業PMIが弱い結果となり、米国経済指標が強い結果となったこともあり上値の重い推移が続きました。欧州時間に6月中旬からのサポートとなっていた1.5665付近を割り込むとジリジリと下値を探る動きが活発化し一時1.56台を割り込むところまで押し込まれる動きとなりました。

本日は米国雇用統計の結果に依存する面が大きいと考えられますが、4時間足などで見ると1.52付近まで視野に入れた下落の可能性も考えられるため、少し注意したいところです。まずは日足チャートの4月と6月の安値を結んだトレンドラインを守れるかどうかに注目したいです。

ポンドドル

豪ドルは上値の重い推移が続いています。引き続き0.76がサポートとして意識され、割り込んだところではストップ売りが溜まっていることが想定され、下落が加速する可能性もあるため近づいた際は注意が必要です。

豪ドル

本日の注目材料

本日は米国時間に米国6月雇用統計の発表が予定されています。先行する新規失業保険申請件数が安定推移となっていることや昨日のADP雇用統計が強い結果となり、昨日からドル高地合いが強まっているなど、市場の期待も高まっていると考えられ、市場予想通りや少し弱い結果では市場は満足してくれないかもしれません。米国が9月に利上げできるかどうかの手がかりを、非農業部門雇用者数、失業率、賃金の上昇率などを中心に、強かった前回の修正値を含めて探っていきたいところです。

本日の予定

08:50 日対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:30 豪5月貿易収支
12:45 日10年国債入札
15:00 英6月ネーションワイド住宅価格
17:30 英6月建設業PMI
18:00 ユーロ圏5月生産者物価指数
20:30 欧州中央銀行ECB)理事会、議事要旨公表(6月3日開催分)
21:30 米6月雇用統計
21:30 米新規失業保険申請件数
23:00 米5月製造業受注指数
翌0:10 ドラギECB総裁、ビスコ伊中銀総裁、メルシュECB理事講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト