米国祝日、ギリシャ国民投票控え神経質な状態

昨日は米国時間に米国6月雇用統計の発表が行われました。結果は失業率が5.3に低下となったものの、労働参加率の低下を伴い、非農業部門雇用者数変化は市場予想を若干下回り、前回分も下方修正となりました。注目の平均時給も横ばいとなり、伸びを欠く状態となりました。ADP雇用統計やその他の先行指標が底堅さを見せていたため、市場の期待も高まり、アジア時間からジリジリとドル高が進みました。期待の高い状態であったこともあり、市場予想を下回る結果に市場は失望となり、ドル売りが進む展開となりました。

市場予想を下回り、平均時給も伸び悩む結果となっていますが、非農業部門雇用者数変化は安定して20万人台の増加を続け、労働参加率は低下しているもののU6の失業率も含め失業率が下がっていることを考えると、それほど悲観する内容ではないような気もします。週末にギリシャの国民投票を控えていることもポジション調整を進めるきっかけとなったのかもしれません。

米国株式市場

主要通貨ペアの推移

ドル円は雇用統計発表前までは堅調な推移を続けたものの、雇用統計発表後に急落し、さきほど122円台へと下落する動きとなりました。長い上ヒゲを残してしまっているため、本日は上値の重い動きとなりそうな気配もしています。週末にはギリシャの国民投票が予定されていることに加え、米国が祝日となるため、本日は流動性が低下した状態でポジション調整などが入りやすい状態となり、不安定な推移となる可能性もあるため注意が必要です。ギリシャの国民投票は賛成票が多ければリスクオンの円売り、反対票が多ければリスクオフの円買いでの反応が予想されます。テクニカル面では方向感を欠く状況が続いているため、引き続き122.00を守れるかどうかに注目したいところです。リスクオンの状態となり円売りが進む際は124円台中盤をしっかりと突破できるかどうかに注目が集まります。

usd jpy

ユーロドルは方向感の薄い推移となりました。米国雇用統計で上昇するもギリシャ国民投票を控え、上値の重さが残る状況となっています。本日も米国が祝日ということやギリシャ国民投票を控えていることなどから方向感の薄い神経質な推移となることが予想されます。

eur usd

ユーロ円はアジア時間から欧州時間にかけては底堅い動きとなったものの、米国時間以降は上値の重い推移となり方向感の薄い推移が続いています。6月末から135.88付近がサポートとして踏ん張っているため、このサポートをしっかり守りきれるかにまずは注目したいです。割り込んでしまうようであれば再度134円台を目指した下落圧力が強まる可能性が考えられます。

eur jpy

ポンドドルはポンドドルも方向感のない動きが続いています。雇用統計前に下値を探る動きが活発化したものの、雇用統計で反発、その後は上値の重い動きとなり、1.56前後の攻防が続いています。上昇トレンドラインにも接近し、下げ止まり感が出てきつつあるものの、油断はできないといったところでしょうか。まずは昨日のレンジである15561.564のどちらに抜け出すかで方向感を探りたいところですが、本日は英国時間にサービス業PMIが予定されているため、発表前後は注意が必要です。その後も米国休日、ギリシャ国民投票を控えているため、神経質な展開となることが予想されます。

gbp usd

豪ドルは上値の重い推移となり0.76を割り込む動きとなりましたが、下げ渋り、米国雇用統計を受けて反発となりました。しかし、先ほど発表された豪小売売上が市場予想を下回り再度下値を探る動きが強まっています。先日も0.76を一瞬下回り底堅さを見せているため、本日は昨日の安値である0.759を守れるかどうかに注目したいところです。そのラインを割り込む動きとなると今度こそ大崩れとなる可能性もあるため、接近した際には警戒が必要です。

aud usd

本日の注目材料

本日は欧州時間に欧州のサービス業PMIの発表が予定されています。ユーロ圏のものは確報値となるため速報値からの修正が小さければインパクトは薄いものの英国のものはポンドに大きなインパクトを与える可能性があるため警戒が必要です。米国時間は米国が祝日となり流動性が薄い状況で週末のギリシャの国民投票を控える状況となり、神経質な展開となることが予想されます。

ギリシャの国民投票を週末に控えているため、週明けに窓空きスタートとなる可能性もあるため、週を跨いでポジションを保有される際はポジション量等のリスク管理の徹底をお勧めします。ギリシャの国民投票は賛成多数であればリスクオン、反対多数であればリスクオフの流れが強まると考えられますが、ユーロに関しては複雑な動きとなることが予想されます。初期反応は賛成多数がユーロ買い、反対多数はユーロ売りと考えられますが、その後の動きはリスクオンならユーロ売り、リスクオフならユーロ買いとなることも予想され、結果が出た後もしばらく難しい動きとなることが予想されます。

本日の予定

NY市場休場(独立記念日の振替休日)
10:30 豪5月小売売上高
10:45 中国6月HSBCサービス業PMI 
14:45 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
15:00 コンスタンシオECB副総裁、バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁講演
16:50 仏6月サービス業PMI(確報値)
16:55 独6月サービス業PMI(確報値)
17:00 ユーロ圏6月総合・サービス業PMI(確報値)
17:30 英6月サービス業PMI 
18:00 ユーロ圏5月小売売上高
19:30 ベッテル・ルクセンブルク首相、ユンケル欧州委員長会見
21:30 メルケル独首相講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト