米国小売売上に注目

【著者】

昨日からの流れ

昨日は欧州時間にはドル売りが再燃する場面も見られましたが、その後はドル買い戻しが進む展開となりました。

欧州時間に発表されたBOEの政策金利は据え置きが81で決められ、議事録では原油価格の下落がインフレを下押しする状況が続く可能性が高いという認識を示していたこともあり、発表後はポンド売りで反応しましたが、その後は下げ渋る動きとなっています。

原油価格は引き続き軟調な推移、米国株式市場は小反発となりました。来週のFOMCを控え、ポジション調整なども入り、神経質な展開が続きそうな気配がしています。

主要通貨ペアの推移(2015/12/11)

USDJPY

ドル円は欧州時間に再度下値を探る動きとなりましたが、米国時間には持ち直し、下げ渋る動きとなりました。前日に頑張りすぎたこともあり、失速する動きとなっていますが、サポートとなっていた122.20付近を突破できるかどうかが一つの分かれ目となりそうです。この水準付近で押し戻されるようであれば再度下方向への動きが活発化する可能性もあるため、注意が必要です。

ドル円01

EURUSD

ユーロドルは短期的に頑張り過ぎた分の調整が入り反落となり、1.1台を維持することはできませんでした。本日は昨日のサポートとなった1.0925を守れるかどうかでまずは方向感を探っていきたいところです。あっさりと割り込んでしまうようであれば、週末ということもあり、調整が加速する可能性も考えられます。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は上値の重い推移となり、133円台中盤まで押し込まれる動きとなっています。日足チャートで見ると8月と10月の高値を結んだ下降トレンドラインの突破は一旦は失敗に終わった状態となっています。再度盛り返し、このトレンドラインを上抜けるようであれば緩やかな下降トレンド脱出の可能性も広がりましたが、それはまだ先の話になりそうです。本日はまずは昨日のサポートとなった132.80付近を守れるかどうか、一昨日のサポートとなった133.50付近を突破できるかどうかで方向感を探っていきたいところです。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルはBOEの発表を受けて下押す動きとなったものの、反発となりました。しかし、1.52がレジスタンスとして立ちはだかり、伸び悩む動きが続いています。横滑りの状態で8月からの下降トレンドラインが近づいてきており、このラインを突破することなく再度下値を探る動きとなると、引き続き緩やかな下降トレンドラインが続くと考えられます。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルは下げ渋る動きが続き、0.72台中盤での推移となっています。アジア時間に発表された豪雇用統計が前月に続き強い結果となったことで急騰する場面が見られました。日足チャートでは方向感が薄れてきていることもあり、11月から続く0.716付近から0.738付近のレンジをどちらに抜け出すかで方向感を探っていきたいところです。

豪ドル

本日の注目材料

本日は米国時間に米国の11月小売売上、生産者物価指数、ミシガン大消費者信頼感指数等の経済指標の発表が予定されています。小売売上は労働市場の改善、引き続き堅調な自動車販売、年末商戦の前倒しなどから、それほど弱い結果は想定しにくいですが、結果は蓋を開けてみなければわからないと考えられます。ただし、市場予想を多少下回る程度では来週の利上げ観測を後退させるには力不足と考えられます。

生産者物価指数は冴えない結果となるとその後の物価の伸び悩みを連想させ、利上げペースの鈍化が意識されやすいため、注意をしたいところです。ただし、直近の原油価格の下落はまだ反映されておらず、それほど弱い結果とはならないとも考えられます。

そして、本日も引き続き、原油価格に下げ止まる気配が出てくるかに注目が集まります。投機の売りが集中していることを考えると、短期的な反発にも注意したいところです。

また、週末には中国の経済指標の発表が予定されており、冴えない結果となると豪ドル等がオープンから大きく動く可能性もあるため、週をまたいでのポジションを保有される際は注意が必要です。

本日の予定

16:00 独11月消費者物価指数(確報値)
22:30 米11月小売売上高
22:30 米11月生産者物価指数
翌0:00 米12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
翌0:00 米10月企業在庫
翌0:35 ウィール英MPC委員講演

12/12(土)
14:30 中国11月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

【闘魂注入】シュラスコ佐藤の大胆予想! 佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト