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米国9月雇用統計

【著者】

昨日からの流れ

昨日はアジア時間に発表された中国のPMIは良好なものではないものの、市場予想を若干上回る結果となり、市場は多少リスクオンに傾く展開となりました。米国時間に発表された新規失業保険申請件数は市場予想を若干上回る結果となりましたが、安定推移の範囲内、ISM製造業景況指数も市場予想は下回ったものの、50割れは回避したことでインパクトは限定的なものとなっています。その後の米国時間はドル買いが多少強まるも、雇用統計を前に様子見モードが徐々に強まり鈍い動きとなっています。

主要通貨ペアの推移(2015/10/2)

USDJPY

ドル円は120円を挟んだ方向感の薄い推移が続いています。日足チャートを見ても完全に方向感のない状態が続いているため、上下どちらかに抜けるまで様子を見るのが正攻法と考えられます。
本日は米国雇用統計が予定されているため、上下に大きく触れる可能性がありますが、一過性のものとなる可能性も高いため、落ち着いた段階でレンジを抜けるのを確認したいところです。

ドル円

EURUSD

ユーロドルは1.114付近で下げ渋り、反発に転じる動きとなりました。1.12付近を上抜けるところでは上値が詰まる状態となっています。日足チャートでは保ち合いのような状況となっているため、下は1.1、上は1.15付近のどちらに抜けるかで大きな方向感を探っていきたいところです。
本日は米国雇用統計のため、結果次第で大きく上下に触れる可能性もあるため注意が必要です。

ユーロドル

EURJPY

ユーロ円は133円台中盤まで下落するも下げ渋り134円台を回復する動きとなっています。日足チャートでは保ち合いの下辺を試す動きが続いており、割り込むと下落圧力が加速する可能性が考えられます。最終防衛ラインと考えられるのは9月4日のサポートとなった132.23付近で、割り込むと127円付近も視野に入れた波動につながる可能性も高まります。

ユーロ円

GBPUSD

ポンドドルは下値を探るも1.51を割り込むには至らず、下げ渋る動きとなっています。しばらく下落が続いた状態で、下落幅が徐々に縮小しており、オシレーター系のインディケーターは反発の可能性を示唆する状態が続いており、また、雇用統計、来週にBOEの金融政策委員会ということもあり、まだ調整が入る可能性もあるため、注意が必要です。

ポンドドル

AUDUSD

豪ドルはアジア時間に中国の経済指標が市場予想を若干上回ったことからレジスタンスとなっていた0.704を上抜け0.708付近まで上昇する動きとなっていますが、その後は米国時間には再度0.7台前半まで押し込まれる動きとなり上値の重さも目立っています。

本日はまず、一昨日の米国時間のレジスタンスから、昨日の米国時間のサポートとなった0.702と昨日のレジスタンスである0.785のどちらに抜けるかで方向感を探っていきたいところです。日足チャートでは長めな上ヒゲとなってしまったため、下方向の方がやや優勢かもしれません。。

豪ドルドル

本日の注目材料

本日は米国時間に米国9月の雇用統計の発表が予定されています。先行する新規失業保険申請件数は安定推移、前哨戦となるADP雇用統計は市場予想を若干上回る20万人増となっています。また、前回足を引っ張った製造業はISM製造業景況指数の雇用指数が前回より若干の低下となり、総じて見ると大崩れは想定しにくいものの力強い伸びへの期待もそれほどなく、非農業部門雇用者数変化の20万前後の安定的な伸びが継続と想定されます。

今回の雇用統計も非農業部門雇用者数変化が安定推移は当たり前、賃金の上昇率にも注目が集まりることが想定されるため、安定推移するはずの非農業部門雇用者数が予想以上に弱い結果となったり、賃金が伸び悩む状態となるようであればドルも伸び悩むと想定されます。

また、このところ前回数値の上方修正が続いており、前回数値も上方修正されるだろうと考えている市場関係者も多いため、前回数値が上方修正されない、また、下方修正となるようであればドルにネガティブな反応となるかもしれません。

本日の予定

中国市場休場
08:30 日8月失業率
10:30 豪8月小売売上高
10:30 ドラギECB総裁講演
17:30 英9月建設業PMI 
18:00 ユーロ圏8月生産者物価指数
21:30 米国9月雇用統計
21:45 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権なし)挨拶
23:00 米8月製造業受注指数
翌1:30 ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権なし)講演
翌2:30 フィッシャーFRB副議長講演

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト