米国株反発、欧州通貨の弱さ目立つ(2015/8/27)

【著者】

昨日からの流れ

昨日も為替相場は株式市場に大きく揺さぶられる展開となりました。米国時間序盤に発表された米国7月耐久財受注は良好な結果となりドル買いを強めるものの一時的なものにとどまり、冴えない株式市場の動きによりドルは上値の重い状態が続きました。しかし、ダドリーNY連銀総裁の会見にて9月利上げ観測が後退したことや耐久財受注の強さが再評価されたことや自立反発などもあってか株式市場が大きく反発に転じるとドル買い戻しが活発化する展開となりました。

また、昨日はユーロ、ポンドといった欧州通貨の上値の重さが目立つ1日となりました。株式市場の動向が徐々に落ち着きを取り戻すなかで、直近の買われ過ぎの調整に加え、欧州時間にECBのプラート専務理事による世界経済と商品市場の動向によりインフレ目標を達成できないリスクが高まったとのコメントや前日のコンスタンシオECB副総裁のインフレ見通しが大きく変化した場合には追加措置を打ち出す用意がある旨のコメントなども意識されていると考えられます。本日もクーレECB理事のコメント機会があり、以前、5月にユーロが現在と同水準でのクーレ理事のコメントで大きく下落したことを考えるとユーロ高をけん制するようなコメントが出てくるとコンスタンシオ副総裁やプラート専務理事のコメントと併せてECBの追加緩和を意識させる可能性が考えられます。

本日の注目材料

本日はアジア時間にオーストラリアの民間設備投資の発表が予定されています。中国の景気減速や資源価格下落の影響から冴えない結果となると豪ドルの上値圧迫材料となります。欧州時間はクーレECB理事の講演に少し警戒が必要です。依然にユーロが反発に転じた際に同氏やノワイエ仏中銀のユーロ高牽制コメントがユーロが急落となりました。前回は独債利回りの急騰などが背景で事情が今回とは違いますが、ユーロの水準は近いため一応注意したいところです。米国時間は米国46月期GDP改定値、新規失業保険申請件数中古住宅販売保留件数などの発表が予定されています。米国GDPは小売売上が上方修正されたことなどから、上方修正への期待が高まっています。強い結果となればドルの下支え材料となります。

本日の予定

10:30 豪46月期民間設備投資
15:00 独7月輸入物価指数
15:00 英8月ネーションワイド住宅価格
15:45 仏8月INSEE企業景況感
15:45 仏8月生産アウトルック指数
16:15 スイス46月期鉱工業生産
17:00 ユーロ圏7月マネーサプライ
20:00 クーレECB理事講演
21:30 米46月期GDP統計(改定値)
21:30 米新規失業保険申請件数
23:00 米7月中古住宅販売成約指数
24:00 米カンザスシティ連銀8月製造業活動指数
26:00 米財務省7年債入札

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様
佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト