ドラギECB総裁「非伝統的手段の活用について全会一致」

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外国為替市場情報|2014/04/05

ユーロ売り強まる

昨日の海外時間には、ECBの金融政策は据え置かれたものの、ドラギECB総裁の会見で追加金融緩和に前向きな発言が続いたことからユーロが売られました。

欧州時間、ECB理事会が開催されていることもあって様子見気分が強い中、ドル円、ユーロドルなどは小動きが続きましたが、発表された英・3月サービス業PMIが弱い結果だったことからポンドが売られました。ECB理事会が終了し、金融政策の現状維持が発表されると、ユーロ買いが優勢となってユーロドルは1.3770台まで、ユーロ円は143.20円付近まで上昇しました。

NY時間にはいってドラギECB総裁が会見を開始しましたが、一部で期待されていた債券購入資金の不胎化の停止や、資産担保証券買入れによる量的緩和などの発表がなかったことから、一段のユーロ買いとなって、ユーロドルは1.3800付近まで、ユーロ円は143.40円台まで上昇しました。
しかし、続いて議長が「さらなる金融緩和を排除しない」「非伝統的手法の活用について委員会は全会一致」「通常の手法に関してもまだ全てを行ったわけではない」「量的緩和は一つの手段、今日協議した」「政策金利の引き下げやマイナスの預金金利について協議した」などと追加緩和に前向きな発言をしたことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3710付近まで、ユーロ円は142.60円台付近まで下落しました。各国株価が上昇したことから一旦104.10円付近まで買われました。

その後発表された米・3月ISM非製造業景況指数が予想よりも弱い結果だったことから米長期金利と各国株価が下落したことからドル円は103.80円台まで、ユーロ円は142.30円付近まで、ユーロドルは1.3690台まで下落しました。

NY時間午後にかけては今日に米雇用統計の発表を控えていることもあって小動きとなりました。

今日の海外時間には、米・3月雇用統計が発表されます。

今日発表される米雇用統計に対する相場の反応の予想は複雑ですが、予想の20万人増を明確に上回れば米長期金利の上昇を受けて円売りが強まる一方、15万人増などと弱い結果となった場合は円買いが強まると予想します。しかし、当初の反応が収まった後、たとえば弱い結果となった場合でも、低金利の持続期間が長期化するとの思惑につながって、NYダウがむしろ上昇すれば再び円売りが強まると考えられ、そこからは株価の反応次第、と考えられます。

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チーフストラテジスト 高野やすのり様
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高野やすのり|FXプライムbyGMO

プライスはすべてを織込む!チャートで世界を見通せ 高野 やすのり

慶應義塾大学商学部卒 チェース・マンハッタン、スイス・ユニオン、ファースト・シカゴなどでインターバンクディーラー業務に従事。 株式会社FXプライムbyGMO チーフストラテジストとして、長年培ってきた経験を生かし、インターネット上のコンテンツや、ラジオ、セミナーを通じて正しいFXの知識や、FXの魅力を広める為の活動を行う。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト