FOMC前も引き続き中国株には警戒

昨日は中国株の下落も一応の落ち着きを見せたこともあり、前日のリスクオフモードの巻き戻しとなりました。ユーロはリスクオフの売りが反転し、円売りが強まる動きとなりましたが、米国時間に発表された消費者信頼感指数が市場予想を下回る低下となったことで再度ドル売りが強まる展開となり、FOMCを控えたこう着状態に入っています。

欧米株式市場や資源価格も下げ止まりをみせたことから、売られていた資源国通貨や新興国通貨でも買い戻しが入りる動きとなっています。

米国株式市場

主要通貨ペアの推移

ドル円(USD/JPY)は123.00を守りきり、反発に転じる動きとなりましたが、米国時間の消費者信頼感指数が弱い結果となったことで上値が詰まり、FOMC前のこう着状態に入っています。アジア時間には目立ったイベントもないことから、中国株を中心とした株式市場の動向に左右される展開となることが予想されますが、テクニカル面ではまだ上値の重さが残り、再度123円割れへ向かう可能性も十分に考えられます。まずは昨日のNY時間のサポートとなった123.50を守れるかどうかに注目したいところです。

usd jpy

ユーロドル(EUR/USD)は欧州時間に下値を探る動きとなったものの、その後は底堅さを見せ1.10台中盤での推移となっています。前日に大きく伸びた分の調整が少し入るような状態となっています。本日は昨日のサポートとなった1.102を守れるかどうか、昨日のアジア時間のレジスタンスとなった節目の1.11を突破できるかどうかで方向感を探っていきたいところです。本日は米国時間にFOMCの声明文が出るため、結果次第で大きく上下に振れる可能性があるため、注意が必要です。

eur usd

ユーロ円(EUR/JPY)は方向感を欠く動きとなりました。昨日は136.35137.00の狭いレンジでの推移となっており、まずはこのレンジのどちらに抜け出すかにまずは注目したいところです。ただし、本日は市場の注目がFOMCの声明文に集まるため、ドル中心の動きとなり、ユーロ円は方向感の掴みにくい状態が続くことが予想されます。

eur jpy

ポンドドル(GBP/JPY)は欧州時間序盤は下値を探る動きとなったものの、その後は堅調な推移となりました。欧州時間に発表された第2四半期のGDP速報値が市場予想通り底堅さを見せたことが下支え材料となり英国の利上げが意識されポンドの下支え材料となっています。今後は7月以降レジスタンスとなり上値を幾度か抑えている1.5675付近をしっかりと上抜けることができるかどうかに注目したいところです。このゾーンをしっかり抜ける動きとなると再度1.6へ向けた上昇基調が強まる可能性が高いと考えられます。

gbp usd

豪ドルは底堅い推移が続き、0.73台を回復する動きとなっています。現在の0.734付近が7月中盤のサポートとなっていたゾーンであるため、しっかりとこのゾーンを突破できるかどうかに注目したいところです。しっかりと0.73台中盤を上抜ける動きとなれば、溜まった豪ドル売りのポジションがさらに巻き戻される可能性も出てくるため注意が必要です。

aud usd

本日の注目材料

本日は米国時間(日本時間深夜3時)にFOMCの結果発表が予定されています。政策金利は据え置きと予想され、市場の注目は声明文にて9月利上げの地ならしが行われるのかどうかに集まります。
現状の米国経済指標をみると雇用統計での失業率の低下や安定した非農業部門雇用者数変化、住宅市場の回復は支援材料となるものの、FEDが出している労働市場情勢指数は伸び悩み、物価の伸びも限定的、消費も伸びを欠き、製造業も冴えない状態が続いており、9月利上げを積極的に後押しする材料に乏しい状況となっています。
そのため、年内の利上げの可能性は示すと考えられますが、次回の利上げを明確に示唆するような表現とはならないと筆者は予想しますが、決めるのはFOMCメンバーであり、結果を見るまでは何とも言えません。

発表前後はドルを中心に大きく振れ、今後数週間の方向性を導き出す可能性もあるため注目です。ポジション調整等のリスク管理はしっかりと行っておくことをお勧めします。

また、引き続き警戒が必要なのは中国株を中心とした株式市場の動向です。昨日は一応の落ち着きを見せましたが、FOMCとは関係なしに今日も暴れる可能性があるため、注意が必要です。

本日の予定

15:00 バークレイズ、16月期決算発表
15:00 独8月GfK消費者信頼感
15:45 仏7月消費者信頼感指数
17:30 英6月消費者信用残高
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
23:00 米6月中古住宅販売保留件数指数
23:30 米週間原油在庫
翌0:30 米2年物変動利付債入札
翌2:00 米5年債入札
翌3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表

OANDA Japan   オアンダ ジャパン<本記事ご協力>
OANDA Japan株式会社
チーフストラテジスト 佐藤甲様

中国の悪質な市場介入!?IMF警告

佐藤甲|OANDAJapan チーフストラテジスト

佐藤 甲

OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。 NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト