ECBで乱高下

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外国為替マーケット情報|2014/06/06

昨晩の概況

おはようございます。夜中も結構激しい雨が降っていましたが、早朝も冷たい雨が降り、わんことともに雨に濡れながらのお散歩となりました。

しかしやってくれますね、ドラギさん。
主要政策金利のリファイナンス金利を0.1%下げて0.25%から0.15%へ。
上限金利の限界貸出金利を0.75%から0.4%へ。
下限金利の中銀預金金利を0%から-0.1%へ。

ロイターが調査したエコノミストの予想は政策金利を0.10%と見る見方が多く引き下げ幅が少なくユーロ買い戻しへ。さらにQEを伴わない内容に失望感から1.3606レベルから1.3654まで瞬間買い戻されましたが「一段の金融緩和はこの後、声明で発表」と続きすぐに売り戻されて1.3558レベルへ。 ここが憎い。そのままだったらどんどんとショートカバーしてしまう市場を見事に牽制。

9:30PMのドラギ総裁の記者会見待ちとなって1.3579までじりじりと買い戻しで上がる 動きとなりました。
「必要に応じ追加行動を取る」
「ABS買い入れを準備中」
「的を絞ったLTRO含むパッケージを発表」
「オペでの応札額全額供給を延長」
「証券市場プログラムの不胎化は終了へ」
「今回で全てではない」

と今後の金融緩和を示唆したことで9:31PMの1.3560レベルから9:38PMには1.3503の4カ月ぶりの安値まで下落しました。 しかし・・・・ 1.3500は割れない!

主要政策金利は当面現在水準に留まる見込みとの話もあって1.3503を底に11:25PMには 1.3653レベルまでタッチして約150ピップス巻き戻す荒っぽい展開となりました。明らかに1.3650には ストップがあったと思いますが、全く跳ねない!
その後1.3600は割れず0:26AMには1.3619レベルで推移していましたが、午前1時10分、1.36250を越えてから再び買いが強まり午前3時前に1.3670までストップを巻き込んで持ち上がっています。
1.3500割れを狙って相当突っ込んだ短期勢が大口のユーロ買い戻しが入って相場が1.35割れ寸前からいきなり1.3550レベルへ戻り、ショートが捕まった挙句1.3620を越えてECB前の高値を抜けたことで総投げ状態となってインターバンク中心に血まみれの大損切り大会となって「行って来い」どころかたっぷりとお釣りまできてもう大変!小出しにしないと言いながら、小出しにするアジアのどこかの中銀と違って、欧州中銀はQE導入は無かったものの、「必要ならば更なる措置を講じる」「必要となるなら資産購入は権限の範囲内」と材料を一気に出した感じ。

材料出尽くしと言うよりも、いきなり誰かが大量にユーロドルを買い上げたため、1.35割れを期待したスケベショートが即死したのがこの急騰の原因。邦銀LNの担当者が「大きな買いが入って反発した。ショートポジションはみんな吐き出された」と語っていたとのことです。(時事通信)

この乱高下のさなか、ドル円は102.73まで午後9時半にドル買いとなったものの、102.80には届かず・・・。10年債利回りが2.64%まで上がったことがドルの下支えとなったようですが、その後長期金利が2.57%まで低下して今度は102.34まで下落。それでも102.20-80というレンジの中での(ユーロドルに比べたら)小動きというか、ほとんどみんなが手掛けていないというかはっきり言って蚊帳の外!しかも今晩の米雇用統計を控えて動きが更に取りにくいことこの上ない感じです。102.55-60から上が重たくなって若干売り目で推移でしょうか。

今日もよろしくお願いいたします。

ドル円・クロス円・ユーロドルは昨日の上げの調整で戻り売りから

<ドル円 売り>
ドル円は102.550、102.650で売りから。ストップは102.850に置きながら、102.200、101.950で買い戻すような回転をイメージしました。102.200は90日移動平均線、101.936が日足ボリンジャーバンドのセンターラインです。
レンジ 101.950(102.200)–102.550(102.700) 
作成時 102.332-336 9:57AM

<ユーロドル 売り>
ユーロドルは引き付けて1.36850、1.36950で売りから。ストップは1.37200に置きながら1.36200、1.36100で買い戻すような売りの回転をイメージしました。
レンジ 1.36100(1.36200)–(1.36850)1.37000 
作成時 1.36583-590 10:01AM

<ユーロ円 売り>
ユーロ円は139.900、140.050で売りから。ストップは140.280に置きながら、139.350、139.250で利食い・買い戻しを行う方針。
レンジ 139.250(139.350)–(139.900)140.050 
作成時 139.764-773 10:06AM

<ポンド 売り>
ポンド円は172.350、172.450で売りから。ストップは172.700に置きながら、171.750以下、171.650で利食い・買い戻しを行う方針。
レンジ 171.650(171.750)–(172.350)172.500 
作成時  171.980-994 10:33AM

対ドルは1.68550、1.68700で売りから。ストップは1.69000に置きながら、1.67800、1.67700で買い戻しをかける回転をイメージしました。
レンジ 1.67700(1.67800)–(1.68550)1.68750 
作成時 1.68107-120 10:15AM

<豪ドル 売り>
豪ドル円は95.650、95.750で売りから参入する方針。
ストップは96.100に置きながら、95.200以下、95.100で買い戻しを図る方針。
レンジ 95.100(95.200)–(95.650)95.750 
作成時 95.483-495 10:38AM

対ドルは0.93550、0.93750で売りから。ストップは0.94000に置きながら、0.93150、0.92950で買い戻しを考えるような回転をイメージしました。
レンジ 0.92950(0.93150)–(0.93550)0.93750 
作成時 0.93351-364 10:18AM

<ニュージードル 売り>
ニュージー円は87.200、87.300で売りから参入する方針。ストップは87.600に置きながら、86.400、86.300で買い戻しを考える回転をイメージします。
レンジ 86.300(86.400)–(87.200)87.350 
作成時 86.909-924 10:43AM

対ドルは0.85100、0.85200で売りから。ストップは0.85500に置きながら、0.84550、0.84450で買い戻しを図るような回転をイメージしました。
レンジ 0.84450(0.84550)–(0.85100)0.85200 
作成時 0.84896-914 10:20AM

小林 芳彦|JFX株式会社代表取締役

相場は知的格闘技!元気に相場と戦いましょう! 小林 芳彦

慶応義塾大学商学部卒、協和銀行入行し本店資金為替部調査役へ。 クレディスイスやバンク・オブ・アメリカで要職に就き、当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。現JFX株式会社代表取締役